柱を背負って世界を救え! 見下ろし型と横スクロールの2つの舞台で繰り広げられる新機軸のアクションRPG『Twilight Monk』先行プレイレポ

朝比奈 / Asahina

2025/03/27

本稿は、パブリッシャー GRAVITY GAME ARISEの最新タイトルをご紹介するタイアップ記事です。

Twilight Monk』は、見下ろし型のマップと横スクロールが融合した探索型2.5DアクションRPGだ。アメリカ・カリフォルニア州のブティック・アートハウスであり、ゲーム開発スタジオでもある"Aquatic Moon"が手掛ける。

同名の原作小説から派生したゲーム作品で、プレイヤーは黄昏の僧侶(Twilight Monk)と呼ばれるデーモンハンターの末裔であるラジエル・テンザが主人公。闇に覆われた世界スペリアを舞台に、封印されし太古の破壊者ワールドイーターの復活を目論む、かつての同門である裏切者ノックスの野望を止めるため冒険に旅立つこととなる。

本稿では、その世界観の魅力をお伝えすると共に、ゲームの内容についてご紹介しよう。

Steam:Twilight Monk
Twilight Monkは、武術アクションと探索が融合した2.5DアクションRPGです。 古き修行僧の最後の継承者「ラジエル」を操作し、裏切り者「ノックス」の野望を阻止し、スペリアの平和を守るため冒険へと旅立ちます。

2つの見え方で描かれる冒険の舞台

本作のゲームシステムは、ストーリー上の目的に沿ってワールドマップを行き来しながら、さまざまなキャラクターと出会い、各地に点在する大小のステージやダンジョンを探索・攻略していくというもの。

ワールドマップや町は見下ろし型、ダンジョンは横スクロールのアクションとなっており、『Hollow Knight』に代表されるような冒険の舞台すべてがシームレスに繋がったダンジョン探索型とはまた違ったスタイルとなっている。

本作は『リンクの冒険』と『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』にインスパイアされているそうで、そう聞くと確かに両タイトルのエッセンスが組み合わされたように思える。

ワールドマップは俯瞰的な視点で世界の広さが感じられ、個別に分かれたダンジョンでは場所ごとのロケーションの違いが楽しめる。この手のジャンルでは1つの広大なダンジョンを探索するというのも醍醐味ではあるが、これは本作ならではのメリハリが効いているように感じるところだ。

ワールドマップは町やダンジョンとの間を繋ぐハブとしての役割だが、明確な目的地以外にも隠しダンジョンなども存在するので探索の楽しみもある。また、フィールドにはモンスター(※)がうろついており、接触するとシンボルエンカウント方式でバトルステージへと突入する仕組みとなっている。

バトルステージはダンジョンと同様に横スクロール画面で、小規模な閉鎖空間にモンスターが複数体配置されている形。戦っても逃げてもよいが、マップ上をただ移動するだけには留まらない緊張感を味わえる要素となっているのは新鮮な感覚だ。

※フィールド上のモンスターの足は速く、感知されると高確率でエンカウントしてしまうが、比較的序盤のアイテムショップで「ハンターの護符」というアクセサリを購入して装備すれば動きが鈍る。もし、エンカウントを避けたければ助けを借りるのもいいだろう。

一方でダンジョン探索については、内部をくまなく探索することでキーアイテムを発見したり、特殊なアクション能力)を習得したり、強力なボス戦に挑んだりすることでストーリー上の目的を達成していくこととなる。

先述のとおり、本作のダンジョンは個別に分かれた形となっているため、例えばあるダンジョンで習得したアクションによって、以前に赴いた別のダンジョンの探索範囲が広がることもある。「あの時のダンジョンがこれで進めるようになるかもしれない」という期待に胸躍る感覚は、こうした作品ならではの楽しみだろう。

冒険と共に成長していく手堅いアクション

主人公ラジエルのアクションは、近~中距離型の物理攻撃を主体としたオーソドックスなもので、ゲージ消費型のスキル(爆弾やダガーなどの飛び道具)や、探索中に習得するダブルジャンプやダッシュなどを織り交ぜたもの。普段からアクションゲームをプレイしていれば直感的に操作できるような形だ。

特徴的なのは使用している装備で、主人公は鎖に繋がった巨大な石柱「幻影の柱」を背に抱えており、メインの武器であると同時に、例えば高台に登るための一時的な足場や、スイッチを押すための重しとしても利用できるというのが面白い。

水平方向にしか攻撃ができないクセはあるものの、冒険を進めていくと手に入る護符(アクセサリ)を装備することで、より遠くまで攻撃できるようになるなど挙動も変化していく。序盤はできることが少ないが、少し長い目で成長に期待しよう。

そんなアクションを駆使する本作の難易度は、昨今の高難易度アクションのタイトルが多い中にあって、そこまで難しすぎることのないマイルドな印象だが、任意での回復手段が存在しないため油断は禁物。

アイテムショップで使い切りの「ポーション」を購入しておくことで、力尽きた時に体力を自動的に回復させてその場でリトライはできるが、少々値段が張るので常用はしにくく、持っていない状態で倒れれば直前のセーブまで進捗が巻き戻されてしまうというのはなかなかに硬派。

探索中にスピリット(体力)を増やせる「かけら」を入手できたり、モンスターを倒すことで経験値を得て「幻影の柱」がレベルアップし、与えられるダメージが増えたりすることで、成長を実感しながら攻略できるのはRPGの良いところだ。

だが、油断することなく、ぜひ各所に設けられた「霊脈の祭壇」でのこまめなセーブを心がけながら冒険を楽しんでほしい。

ゲームで広がる『Twilight Monk』の世界

本稿の冒頭でも触れたように、本作『Twilight Monk』はもともとAquatic Moonが手掛けてきたオリジナルのファンタジー小説だ。

同スタジオは、『World of Warcraft』『League of Legends』『Diablo 3』といった著名なタイトルにキャラクターデザイナーやコンセプトアーティストとして携わってきたTrent Kaniuga氏が2012年に立ち上げたもので、『Twilight Monk』は多数のイラストを用いたアート作品としての側面も持っている。

公式サイトによれば、現在のところ原作小説は本編2巻、前日譚1巻、設定資料集的なアートブック1冊を刊行。アジアンテイストな異世界を舞台とするファンタジー作品で、主人公ラジエルを中心とした謎と神秘に満ちた成長と冒険の物語となっている。

ゲームの導入部においてもその世界観について触れられるシーンがあるが、ゲームに落とし込む都合上、簡潔に語られる程度に留められている。これはコミカライズやアニメ化される作品でも見られる現象だが、実際にプレイしてみると説明不足感はなく、ゲーム単体でも問題なく楽しめるという印象だ。

もちろん、原作に触れることで主人公たちがこれまで辿ってきたストーリーや、世界観をより深く知ることができるが、日本語翻訳されてはいないので少々ハードルが高い。機会があればぜひチャレンジしてみていただきたい。

▲I spent 2 years MAKING A RPG METROIDVANIA - Trent Kaniuga

なお、今回のローンチに先駆け、ディレクターのTrent Kaniuga氏によるコメンタリー動画がYouTubeで公開されているので、こちらも興味があればご覧になってみてはいかがだろうか。

Twilight Monk』は、PC(Steam)・コンソール(Nintendo Switch)にて2025年3月27日より配信中だ。


基本情報 Twilight Monk
開発 Aquatic Moon
販売 GRAVITY GAME ARISE Co., Ltd.
配信日 2025年3月27日 / 日本語有り
定価 2,200円(Steam
2,200円(Nintendo Switch

© Aquatic Moon LLC. All rights reserved.
© GRAVITY GAME ARISE Co., Ltd.

この記事で紹介されているゲーム

Hollow Knight

インディー

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日本語対応
¥1,700

Twilight Monk

アクション

RPG

インディー

アドベンチャー

日本語対応
10%¥1,980
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発売日2017年2月25日
ジャンル
アドベンチャー
アクション
インディー

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Hollow Knight

英雄とムシたちによって築かれた広大な王国の廃墟を冒険し、自らの道を切り開きましょう! 伝統的な手描きスタイルによって生み出された2D世界の中で、曲がりくねった洞穴や、汚染された生物、それに友好的でちょっと変わったムシたちがあなたを待っています。

無料コンテンツによってホロウナイトの世界がさらに豊かに



グリム巡業団 - 悪夢のランタンに火を灯し、巡業団を召喚せよ。新しいクエスト、新しいボス、新しいチャーム、新しいキャラクターが登場!


隠された夢 - 強力な敵、ボス戦、アップグレード、音楽が新たに追加!

忘れられた王国の深部への旅

寂れた町ダートマウスの地下に眠る、崩壊した王国“ハロウネスト”。多くの者が富や栄光、あるいは古の秘密の答えを求めて地下へとおりていきました。


『Hollow Knight(ホロウナイト)』は伝統的な2Dスタイルで展開する、アクションアドベンチャーゲームです。プレイヤーは曲がりくねった洞穴や古代都市、危険な荒れ地などが絡まり合うようにして構成される広大な世界を冒険していきます。汚染された生物と戦い、ちょっと変わったムシたちと交流しながら、王国の中枢に秘められた太古の秘密を解き明かしましょう。



ゲームの特徴

  • 伝統的なスタイルに現代的なテイストを加えた、横スクロールアクション。
  • 精密に調整された2Dアクション。回避、ダッシュ、攻撃を駆使して、強力な敵を攻略しましょう。
  • 忘れられた道や、緑の生い茂った土地、廃墟となった都市など、様々な場所が絡まり合うようにして構成される、広大な世界。
  • ハロウネストは探索の可能性に満ちた広大な土地。どの道を選び、どの敵と戦うか、すべてはあなた次第です。自らのやり方で道を切り開きましょう。
  • 強力なスキルと能力を覚えてキャラクターを強化! 冒険の途中であなたは様々なスキルや移動能力を得ることができます。神秘的な翼によってさらなる高みへと到達し、火の玉のように前方に跳躍し、ソウルの塊を放って敵を攻撃しましょう!
  • チャームを身につけてパワーアップ! 古代の遺物であるチャームを用いることで、様々なユニークな能力を得ることができます。自分好みのチャームを選んで、ユニークなプレイスタイルを確立しましょう!
  • 伝統的なコマ割り手法の2Dアニメーションによって描かれる、可愛らしくて不気味なキャラクターたちが多数登場。
  • 130種類以上の敵と30種類のボスが登場! 王国を冒険する中で、あなたは獰猛な怪物や古の騎士など様々な敵と遭遇します。すべての敵を見つけ出して「狩猟者の記録」を完成させましょう!
  • 「夢見の釘」を使って他者の心の中に入り込む! 出会ったムシや敵の新たな側面を明らかにしましょう。
  • 遠近を表現しつつ描かれ、平面ながら独特の奥行を感じさせる美しい風景。
  • 様々な道具を駆使して、冒険の地図を作成! コンパスや羽ペン、ピンなどを活用することで、『Hollow Knight』の入り組んだ世界をより深く理解することができます。
  • 冒険をときに恐ろし気に、ときに優しく彩る、クリストファー・ラーキン作曲の音楽。その音色からあなたは崩壊した文明の哀しみと壮大さを感じることでしょう。
  • ゲームをクリアすると、究極のチャレンジである「スティールソウル・モード」がアンロック!


感情を喚起させる手造りの世界

『Hollow Knight』の世界は薄暗く、かつ瑞々しいタッチによって描かれており、その洞穴内は伝統的な2Dスタイルによって命を吹き込まれた、奇妙で恐ろしい生物で満ちています。


各エリアにはそれぞれ独特で固有の美しさがあり、新しいキャラクターや敵で満ちています。様々な風景を堪能しつつ、目の届かぬところに隠された秘密を見つけ出しましょう。

もしあなたが伝統的なゲームプレイや、可愛くて不気味なキャラクターや、壮大な冒険や、暗くてしかし美しい世界を好むなら、きっと『Hollow Knight』をお楽しみいただけるでしょう!



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