2025年3月8日~9日に、東京・吉祥寺にて開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2025(TIGS2025)」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。


調合したポーションをお客さんに売りに行こう
『イカスミポーション』は、怪しいポーション屋のイカの店主「スミミ」と共に、個性豊かな人外キャラクターたちにポーションを売るアドベンチャーゲームだ。日本の個人ゲーム開発者のつなちき氏が手掛ける。
本作の舞台はニャモリア島。そこにはケモノとヒト両方の特徴を持つ「ニャモ」と呼ばれる魔法生命体が暮らしている。海の底の国に住むあなたは、街外れの怪しげなポーション屋でアルバイトとして働くこととなり、店主のスミミが調合したポーションを彼女(?)の代わりに各地へ出向いて売りに行くこととなる。
順調に売り上げを伸ばしていった先に明らかになるスミミの偉大なる野望とは――?


本作のゲームシステムは、ポーションを調合するという要素が物語の中核として描かれつつも、全体としては選択要素のあるテキストベースでストーリーが展開されていくアドベンチャー形式。メインはキャラクター同士の会話を読んで楽しむことであり、その合間にポーション調合という形だ。
ゲームの主軸として、ポーション調合の工程自体を作りこんでいる『Potion Craft: Alchemist Simulator』のようなタイトルとは、また違ったものだと思ってほしい。

大まかな本作の流れとしては、本拠地となるポーション屋で素材となる「液体材料」と「固体材料」を選んで組み合わせ、仕上げにスミミがイカスミをトッピングすることでさまざまなポーションを調合。完成したポーションは、何やら後ろめたい理由によって人前に出られないスミミに代わり、主人公が各地に赴いて販売していく。
調合素材には"魚から採れた油"や、"血の巡りが良くなるというコンブ"といったものがあるのだが、これは地上にある素材を扱っているお店に出向いて仕入れる必要がある。
調合の工程は簡略化されていて、素材を選ぶだけでスミミがポーションを完成させてくれるというカジュアルなもの。そういったところからも、本作の主軸がテキストによる会話劇なのだと感じ取れる。

各地で出会う個性豊かな人外キャラクター
というわけで、完成したポーションを手に主人公が売りに出るわけだが、まずは最初ということでスミミにおすすめされたニャモリオ王国へと赴いた。
そこで開いた露店に訪れたお客さんは、チリン族のリジーラという名の傭兵ギルドのマスター。何かとケガを負いがちなメンバーのためにキズによく効くポーションが欲しいのだそうだ。

ちなみにスミミ自身は地上にはついてきていないが、ニャモフォンという無線端末を通じてやり取りが可能。さまざまなシーンでアドバイスをもらえるので、選択肢を選ぶ際のヒントにするといいだろう。

会話を重ねていって事情を深堀りし、さらにお客さんの体を触診して反応を引き出すことで新たな会話の選択肢も生まれる。その結果、リジーラが帯電気質であることが判明するが、まだまだ勝手がわからないので体力回復・保湿効果があるという「ぽかぽかポーション」を渡したところ放電!
マズいかなと思ったが、こんなに効果があるのだからと逆に気に入ってくれて無事お買い上げとなった。

本作において特に筆者の目を引いたのが、先述のポーション調合のシーンをはじめとして、画面遷移や各キャラクターが見せるアニメーション演出が凝っているところ。このデフォルメ感のあるキュートで魅力的なキャラクターたちが、とにかくかわいい動作を見せてくれる。
つなちき氏は、これまでにいくつもの作品を手掛けているからか、そこには良い意味でのこなれ感があって完成度が高く、こう見せるとキャラクターの魅力が引き立つというのがわかっている印象があった。これはなかなか文章では伝えきれないので、実際にプレイして目にしてほしいポイントだ。

『イカスミポーション』は、PC(Steam)にて2025年のリリースに向けて鋭意開発中だ。現在、Steamでは無料のデモ版が公開されているので、このかわいらしさに惹かれた方はぜひチェックしてみよう。

| 基本情報 | イカスミポーション |
|---|---|
| 開発 | Nyamoli@ |
| 販売 | Nyamoli@ |
| 配信日 | 2025年 / 日本語有り |
| 定価 | 未定(Steam) |
| 体験版(Steam) |

























