Indie FreaksはパブリッシャーThermite Gamesと協働し、本作の日本向けマーケティングの一部をサポートしています。
『ローンスター』は、宇宙のバウンティハンターとして賞金首たちと決闘を繰り広げる戦略的なデッキ構築型ローグライトゲームだ。中国のゲーム開発スタジオ"Math Tide"が手掛ける。
PC(Steam)にて、2024年1月18日に早期アクセスでローンチを迎えた本作。ユーザーからのフィードバックを受けつつ、着実にコンテンツの追加や調整を重ねること約1年3ヶ月。この度、2025年4月3日に正式リリースとなった形だ。また、Nintendo SwitchとEpic Games Storeにも同日に配信開始される。
なお、当初は英語と中国語(簡体字)表示のみのサポートだったが、今回の正式リリースに合わせてついに日本語がサポートされた。本稿では、その正式リリース版での先行プレイの内容についてご紹介しよう。


宇宙船を駆って賞金首を追え!
本作は、戦略的な思考がモノを言う宇宙船(以下、シップ)同士の戦いを描いたスペースバトル。プレイヤーは指名手配された賞金首を狙うハンターとして、バウンティーハンター協会から支給されるシップで星の海へと乗り出していくこととなる。
こうしたローグライト作品では、マップ上のルート分岐に従って戦う相手や回数が変化するタイトルが多いが、本作ではあらかじめ決まった流れで戦っていく。例えば「下っ端・下っ端・エリート・ボス」で1セットになっているような感じで、これはこれでシンプルなわかりやすさがある。

賞金首との戦いは、シップ同士の1vs1のターン制バトル。お互いに行動を決定し、ターン終了時にそれが実行されていく形だ。相手の次の行動を予測し、戦略的に行動していくところに魅力がある。
シップには「攻撃パーツ」と「補助パーツ」が装備されていて、毎ターン配られるランダムな数値のカードを使ってエネルギーを割り当てる。ここで「攻撃パーツ」に割り当てたエネルギー値が相手を上回ればダメージを与えられ、下回ればこちらがダメージを受ける。
ただし、下回っていても割り当てた数値分のダメージは軽減できるので、攻撃と防御が同時に行われているところがユニークな印象。例えば、相手の攻撃が10に対して、こちらは7しか出力できなくても、受けるダメージが3になって無駄にはならないといった具合だ。

なお、この時「攻撃パーツ」から放たれるレーザー攻撃は正面へ直進するが、船体を上下に"ライン移動"させて射線をズラせば、攻撃をかわすこともできる。移動は1ターンに1回限りで「燃料」を1ポイント消費し、消耗した分はバトル終了時やイベントで一定値が回復可能。出し惜しみする必要はないが、使いどころは見極めたい。
戦いに勝利するとランダムな報酬が得られる。ここで「パーツ」を入手できた場合、その場で装備して次の戦いへと挑めるが、シップには最大荷重が設定されているので装備可能なパーツ数には限りがある。
このパーツの組み合わせこそがデッキ構築やビルド構築に相当するとも言え、さまざまな効果を持ったパーツに対して毎ターン配られるエネルギーをどこに割り当てるかというところに戦略性が求められるのだ。

また、次の戦闘に挑む前には休暇があり、パーツを発見できるかもしれない探索に出たり、船体を修理したりできる。特に修理イベントはシップの回復の貴重な機会となるので、ダメージを負っている場合は優先して選びたいところだ。
各行動には割り当てられた休暇日数を使うが、次の休暇へは持ち越せないので無駄なく使い切ることが肝心。それぞれにちょっとしたミニストーリーと、リスクを取ってリターンを得るような選択肢が表れることもあるので、戦いばかりではない文字通りの休暇の気分で展開を楽しむのもいいだろう。

多彩な組み合わせが戦略に幅を生む
先述のとおり、賞金首の集団を倒すことで1セット終了となるわけだが、そこで終わりではなく引き続き次の賞金首へと挑むこととなる。こちらの装備も整ってはいるが、敵ももちろん強化され難易度は上昇していくので一筋縄ではいかないだろう。
しかし、あえなく敗走することになってしまったとしても、リザルトに応じてバウンティハンターとしてのレベルが上昇。それによって、最初に選択可能なシップの種類が最大3種類まで段階的にアンロックされ、ユニークな能力を持ったパイロットも追加されていく。

筆者もまだそのすべてをアンロックできてはいないが、パイロットはなんと40名を超える人数が実装されている。わかりやすく扱いやすい能力から、条件は厳しいが発動できれば非常に強力なものまでさまざま。また、パイロットの中には『バックパック・バトル』やとのコラボキャラクターも参戦している。
アンロックされているキャラクターの中からランダムに選択肢に表れるという不自由さはあるが、シップとの組み合わせは相当な数となりそうだ。この、広い意味での選択肢の豊富さこそが本作の魅力の1つとなっているのだろう。

『ローンスター』は、PC(Steam)にて2025年4月3日から正式リリース版が配信中。また、併せてPC(Epic Games Store)・コンソール(Nintendo Switch)でも配信開始となる。
なお、正式リリースに合わせる形で、アイテムを整理整頓してオートバトルに挑む『バックパック・バトル』と、オリジナルの魔法を構築しながら冒険する『マジッククラフト』とのコラボコンテンツが実装。プレイアブルキャラクターのレンジャーと勇者がパイロットとして追加されるので、こちらもアンロックが楽しみだ。


基本情報 | ローンスター |
---|---|
開発 | Math Tide |
販売 | Thermite Games |
配信日 | 2025年4月3日 / 日本語有り |
定価 | 1,500円(Steam) |
1,500円(Epic Games Store) | |
1,700円(Nintendo Switch) |
© Math Tide. All rights reserved.
© Thermite Games