2025年4月21日、日本を拠点にフリーランスの作曲家として活動する椎葉大翼氏は、自身の代表作として掲げるインディータイトル『World for Two』のNintendo Switch版リリース5周年を記念したクラウドファンディングプロジェクトを、4月28日AM10:00より開始予定であることを告知した。
これまで椎葉氏は、『World for Two』『From_.』『OU』『Godzilla Voxel Wars』『FINAL FANTASY ピクセルリマスター(管弦楽編曲)』など、インディーからメジャータイトルまで幅広いゲーム楽曲を担当されており、そのメロディを耳にしたことがある方も多いのではないだろうか。


『World for Two』とは?
『World for Two』は、突然の大災害によってありとあらゆる生物が死に絶えた世界を、美しいピクセルアートと世界観で描く2Dアドベンチャーゲームだ。
個人ゲーム開発者のしんいち氏(株式会社セブンスランク)がプログラム・ゲームデザイン・シナリオを手掛け、グラフィッカー兼デザイナーとしてハフハフ・おでーん氏がアートワークを担当。そして、椎葉大翼氏が楽曲を担当されている。


本作の舞台となるのは、未曾有の大災害によって滅亡の危機に瀕した地球。この世界に再び生命の営みを蘇らせるべく、唯一の生き残りとして地下で研究を続ける博士は、自身の代わりに生命の創造するためのエネルギーを地上で集める役割を担うアンドロイドを作り出した。
プレイヤーはそんなアンドロイドとして荒廃した地上へと赴き、核となるエネルギーを集めることで、沼地・森林・砂丘といったさまざまな環境にあった新たな姿かたちの生命を創造していくこととなる。
それは、オリジナルの地球に存在した生態系とは違うものかもしれないが、少しずつ息づいていく命の輝きと美しい自然の風景を目にしていく様子が、エモーショナルな風を感じさせてくれるような作品だ。

5周年を記念したクラウドファンディング企画
今回、クラウドファンディングサイトのCAMPFIREにて実施されるプロジェクトは「【World for Two 5周年】レコードコンサート+お渡し会を開催したい!」と題されたもの。
先行公開されているプロジェクトページの説明によれば、以前リリースされたが現在は完売状態にあるアナログレコード版オリジナル・サウンドトラックを再生産し、レコードコンサート(※)の演目として採り上げつつ、さらにコンサート会場で来場者に直接手渡すことが目的として掲げられている。
※レコードコンサートとは、その名のとおり生演奏ではなくレコードに収録された音源を鑑賞するというもので、その形態や規模はさまざまであるものの、今回のプロジェクトでは会場(東京23区内を予定)を設けての開催となるとのことだ。

念のためクラウドファンディングに不慣れな方のためにご説明すると、支援金額毎に用意されたプランの内容によってリターン(返礼品・サービスなど)が提供され、その中にアナログレコードやコンサートの参加権が含まれている形だ。
なお、本プロジェクトは「All or Nothing方式」が採用されているため、期日内に目標額を達成できた場合にのみ履行される形となる点には注意してほしい(達成できなかった場合には支援はキャンセルされて返金が行われる)。
その他、詳細についてはプロジェクトページを参照してほしいが、貴重な機会となることは間違いない。ファンとしてこうした特別な形で応援をしてみたければ、支援者となることを検討してみてはいかがだろうか。
基本情報 | World for Two |
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開発 | 株式会社セブンスランク |
販売 | room6, yokaze |
言語 | 日本語有り |
配信日 | 2019年5月30日 / iOS, Android |
2020年9月17日 / Nintendo Switch | |
2021年7月16日 / Steam | |
定価 | 無料~アプリ内課金(iOS, Android) |
1,400円(Nintendo Switch) | |
1,420円(Steam) |