Tポーズで過ごす13歳の日々を描き出す。「あなたはそのままで完璧」を伝えるアドベンチャーゲーム『to a T』が配信開始! 『塊魂』『Wattam』で知られる高橋慶太氏が生み出す新たな世界をレポート

LayerQ

2025/05/28

2025/05/29

to a T』は、なぜか体が「T」な形の主人公と愛犬が送る独特な日常生活を、エピソード形式で描き出したアドベンチャーゲームだ。13歳の誕生日を迎えたばかりの主人公は「Tポーズ」のまま体が固まってしまっていて、人よりもちょっと違った生活を送っている、というユニークすぎる設定。『塊魂』『Wattam』で知られる高橋慶太氏が率いる開発チームuvula LLCと、販売会社Annapurna Interactiveが本作を手掛けている。

2025年5月28日より PC(Steam), PlayStation 5, Xbox Series X|Sに向けてリリースされた。今回はいち早く『to a T』のゲームシステムと魅力について紹介していこう。

Indie FreaksはパブリッシャーAnnapurna Interactiveと協働し、本作の日本向けマーケティングの一部をサポートしています。

Steam:to a T
13歳の誕生日を迎えたばかりの、なぜか体が「T」な形の主人公と、身の回りを助けてくれるモフモフ犬との何気なくない日常生活をエピソード形式で描く、uvulaと塊魂のデザイナーがおくるストーリーテリングにフォーカスしたアドベンチャーゲームです。

Tポーズで過ごす新鮮な日常生活を体験しよう!

to a T』の主人公となるのは13歳の中学生で、ゲームを始めたときからなぜか体が「T」の形のまま固まってしまっている。この両腕をまっすぐ横に広げた姿勢は「Tポーズ」と呼ばれ、3Dモデリングやアニメーションを作る上で基本姿勢となることで知られている。そんなTポーズになってしまった謎は追々解き明かされていくのだが、序盤はその姿勢で生活している主人公の日々を体験していくことになる。

ゲームが始まると、まずはシンプルなキャラクターメイキングから。好みの髪型や髪色、肌の色を決めていこう。なお、本稿では主人公のことを最初に設定されている名前「ティーン」と呼ぶことにする。

キャラクターメイキングを終え、ティーンが朝ベッドから起きるシーンで本格的にゲームが始まったかと思えば、急に陽気なオープニングムービーが流れてきて少し驚いた。そこで流れてくる楽曲『Perfect Shape』にある「あなたはそのままで完璧」というポジティブなメッセージは本作のメインテーマだと思われる。

本作は第1話、第2話…というようにエピソード形式となっており、まるでTVアニメを見ているかのような気分になる。ティーンを操作しながらTポーズ生活を体験していくが、ふわふわな毛が可愛らしい愛犬も常に一緒に居て、ティーンの生活をサポートしたり道案内をしてくれたりする。ティーンが学校の教室で授業を受けるときまでも一緒に居てくれる心強い相棒だ。

では、ベースとなるTポーズの生活を一部紹介していこう。例えば、歯磨きをするときは極端に持ち手が長い歯ブラシ(ティーン曰く、スーパー長々歯ブラシ)を使って、腕と頭を振りながら歯の汚れを落としていく。操作としては、右スティックで腕、左スティックで頭を動かすというような形だ。朝食のシリアルを食べるときも持ち手が長いスプーンを持って似たような動きで対応していく。

また、ドアを開けるときにも上半身をひねったり、顔を洗うときは手を使わずに洗えるような特別な蛇口が設置されていたりと、さまざまなシーンでこの生活のための配慮や努力が見受けられる。

どれも「確かにそのポーズだとそうなるか…」と妙にシュールな気持ちになって笑えてくるものばかり。はじめはうまく使えなかった道具も、エピソードを重ねるごとにこなれてくるから不思議だ。

誰もが特別な日常を送っているはず

『to a T』でティーンが出会い、交流する町の人たちは誰もがユニークだ。Tポーズをからかってくる3人組、いつもロマンスを追い求めている理科の先生、料理が大好きでお店を経営しているキリン、自走もできる少し喋る一輪車。ティーンの生活を通じて彼らと楽しく交流していくことになる。

▲キリンは各話のエンディングテーマ『Giraffe Song』も担当している

個人的な体験の話にはなるが、プレイ中に首の長いキリンはどのように生活しているんだろう、と自然に思いを巡らせていることに気がついた。人間と同じように暮らしているキリンを見て、首が長いことによる特別な努力や便利な道具がきっとあるんだろうな…というような気持ちが自然と湧き上がっていたのは、ティーンを操作して普段とは価値観が異なる日常を意識していたからだろう。

さらにエピソードが進むと、ティーンは体を回転させて空を飛ぶ能力に目覚める。この能力を手に入れた後は、これまで行けなかった場所の探索もできるように。その中で出会う床屋の蟹江さんに、個性的な住人の髪型を伝えるとティーンの新しい髪型を獲得できる。また、服や靴、バッグが購入できるお店もあるので、日頃から道中にある「ホスパ」と呼ばれるコインを集めておくことをオススメしたい。探索中に切り替わるバラエティ豊かなBGMも楽しみのひとつだ。

TVアニメのような、ミュージカルのような、でもやっぱりゲームとして体験できる本作。ぜひ皆さんもこのポップな非日常の世界に飛び込んで、ティーンと町の住民たちによる不思議な物語を楽しんでみよう。

基本情報 to a T(トゥーアティー)
開発 uvula LLC
販売 Annapurna Interactive
配信日 2025年5月28日
言語 日本語有り
定価 2,350円(Steam
2,310円(PlayStation 5
2,300円(Xbox Series X/S

この記事で紹介されているゲーム

to a T

アドベンチャー

日本語対応
10%¥2,115
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発売日2025年5月28日
ジャンル
アドベンチャー

カテゴリ
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to a T

13歳の誕生日を迎えたばかりの、なぜか体が「T」な形の主人公と、身の回りを助けてくれるモフモフ犬との何気なくない日常生活をエピソード形式で描く、uvulaと塊魂のデザイナーがおくるストーリーテリングにフォーカスしたアドベンチャーゲームです。

to a T は、ちょうど13歳(Teenager)の誕生日を迎えたばかりの、なぜか体が「T」な形の主人公と、身の回りを助けてくれるモフモフ犬との何気なくない日常生活を、エピソード形式で描くアドベンチャーゲームです。

いつもやさしく時にはワイルドな母親、あの憎ったらしい3人組、おいしいキリンのサンドイッチ、お気に入りの赤い電車と一輪車、ふとしたきっかけである能力に目覚めた主人公、そして光に包まれた謎の物体が海辺の町に飛来してきた日、物語が動きだします。

ゲームを構成する5大要素:

  • ストーリー:Tポーズの主人公が主人公らしく主人公なりに過ごす様を、丁寧に描きながらエピソード形式で展開していきます。

  • ミニゲーム:Tポーズなので、日常生活を送るうえで簡単にできないことも多々あります。顔を洗うのも、ご飯食べるのも、着替えるのも、トイレに行くのだって、チャレンジ。だけどモフモフ犬が助けてくれるし、主人公用にカスタムされた道具があるから大丈夫です。

  • 町をぶらぶら:各エピソードの間には、コインを集めたり、服を買ったり、電車に乗って蟹江さんの床屋に行って髪型を変えたりと、自由に町をぶらぶら探索することができます。

  • おしゃれ:Tシャツやジャケットを扱ってるうさ子のお店、ズボンや靴下を売ってるクマ吉のお店、そのほかにもいくつかあるお店でおしゃれを楽しめます。

  • かわいいモフモフ犬。