2025年7月18日~20日に、京都市勧業館みやこめっせにて開催された「BitSummit the 13th Summer of Yokai」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。
本稿では、スパイク・チュンソフトが2025年7月25日に発売する『AI:ソムニウムファイル』シリーズの新たなスピンオフタイトルの魅力をお伝えしよう。


シリーズファン待望の伊達鍵が帰ってきた
『伊達鍵は眠らない - From AI:ソムニウムファイル』は、第1作の主人公・伊達鍵と、彼のパートナーである眼球型AI・アイボゥが再びコンビを組み、不可解な事件に立ち向かうSFミステリーアドベンチャーゲームだ。物語は、シリーズ第1作の直後を舞台として展開され、長年のファンにはもちろん、本作がシリーズ初体験となるプレイヤーにとっても親しみやすい構成になっている。
起承転結が明確に描かれた物語は、シリーズの入門編としても申し分ない。筆者もAIシリーズはプレイしたことがなかったが、試遊時にストーリーやゲームシステムなど、問題なく理解することができた。


新たに追加された「脱出パート」で緊張感が倍増
『AI』シリーズおなじみの「現実世界での捜査パート」と「夢の中を探索するソムニウムパート」に加えて、今作では新たなゲーム要素として「脱出パート」が導入された。このパートでは、密室に仕掛けられた数々の謎や仕掛けを解き明かしながら、脱出を目指すことになる。プレイヤーの手に汗握るような展開が、捜査のスリルをさらに引き立てる。脱出ゲームに巻き込まれるのは、ネットアイドル「A-set」こと左岸イリス。彼女を救出するため、伊達とアイボゥは奔走することになる。
また、難易度の変更も可能で、ヒントをもらえる回数が各難易度によって変化する。ゲーム内で迷った時には「Search」と呼ばれる操作を行うと、部屋の中でどこに行けば良いのかが示される。もっとも簡単な難易度の場合は、この「search」が何度でも使うことができるため、AIシリーズを本作から始めるというユーザーも、安心してプレイ可能だ。
捜査、およびソムニウムパートでは伊達とアイボゥを操作し、脱出パートではイリス自身を動かして、3つの異なる視点とゲームシステムを行き来しながら、事件の核心に迫る構成となっている。
ゲームのクリア想定時間は、約20時間を予定しており、それに合わせて値段も抑えめにされているとのことだ。

第1作の直後に描かれる、ファン必見の続編的ストーリー
本作のストーリーは、第1作『AI:ソムニウムファイル』直後の出来事を描いており、シリーズファンにとってはたまらない展開が用意されている。
シナリオ監修は打越鋼太郎が担当し、シナリオ執筆はディレクターの山田和也が手がける。さらに、キャラクターデザインのコザキユースケ、音楽のいとうけいすけといった豪華な制作陣が集結。シリーズの世界観を、さらに深掘りする作品となるだろう。
本作ではストーリーの分岐がなく、前作に比べ事件内容もマイルドに変更。多くのユーザーに本作を楽しんでもらい、過去のAIシリーズにも興味を持ってもらえるよう設計されているとのことだ。
多彩なプロモーション展開も実施中
リリースに向けてプロモーションも多数展開されており、ショートアニメやLINEクリエイターズスタンプのリリースがすでに告知されている。 また、今回の「BitSummit the 13th」の試遊台では、実際にプレイしたユーザーの間でも注目を集めている。
唯一無二のSF×ミステリー体験、そして、個性的なキャラクターたちによる重厚な物語。進化を遂げたゲームシステムと共に帰ってきた伊達鍵の新たな戦いを、ぜひその目で見届けてほしい。
基本情報 | 伊達鍵は眠らない - From AI:ソムニウムファイル |
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開発 | Spike-Chunsoft |
販売 | Spike-Chunsoft |
配信日 | 2025年7月25日 |
言語 | 日本語有り |
定価 | 5,480円(Steam) |
5,480円( Nintendo Switch) | |
5,480円( Nintendo Switch 2) |