かわいくて、でもちょっと不穏。立派な古墳になることを目指す奇妙な冒険『こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー』プレイレポート

朝比奈 / Asahina

2025/09/24

2025/09/27

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー』は、自分を古墳だと思い込む少年を主人公とした3Dアドベンチャーゲームだ。『わすれなオルガン』や『くちなしアンプル』で知られる、日本のゲーム開発スタジオ"CAVY HOUSE"が手掛ける。

舞台はどこか懐かしさを覚える現代日本。古墳(前方後円墳)を人型にデフォルメしたような姿のこふんくんは、「立派な古墳になるために死体を探し、自分の中に納める」という目的を持つ。かわいらしいビジュアルと物騒なテーマのギャップが、本作のユニークさを際立たせている。

本稿では、そんな一風変わった世界観が魅力的な本作を紹介しよう。

Steam:こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー
「ぼくの中に入ってくれる死体はありますか?」自分を古墳だと思い込んでいる男の子の、王道ジュブナイルアドベンチャー!主人公のこふんくんを操作して、様々な物や人とインタラクションしてお話が進むADV。探索時に得たポイントでヒントやスキルを獲得し、こふんくんに色んな経験を与えよう!

こふんくんと"自分探し"の旅を始めよう

物語の始まりは住宅地の中にある公園。そこで目覚めたこふんくん(CV:鬼頭明里)は、自分の存在理由を知らないまま暮らしていたが、埴輪の少年・ハニワくん(CV:貫井柚佳)との出会いによって、いわば自分探しの冒険に踏み出すことになる。

発掘現場や博物館など、古代の遺物に繋がる場所を巡りながら、物語は広がりを見せていく。これは、死体を探す旅であると同時に、こふんくん自身の正体や存在理由に迫る冒険でもあるのだ。

そんな冒険において、探索の手応えを生み出すのが「Actpt(アクションポイント)」であり、プレイヤーの行動と成長をつなぐ役割を担っている。

アクションポイントはオブジェクトを調べたり遊具で遊んだりすると入手でき、消費することでスキルやヒントを獲得できる。例えば、公園のすべり台では「丸まって転がり高速移動するスキル」を閃けるが、その習得には35ポイントが必要となる。コストはやや重めに感じたので、普段から積極的にインタラクトして蓄えておくことが攻略のカギになりそうだ。

道しるべと寄り道の楽しさ

ストーリーベースで進んでいくことになる本作では、画面上に表示される「やることリスト」によって進行がナビゲートされる。常に目標が明確に示される一方で、道草や寄り道も自由に楽しめる部分があり、コレクション要素としての戦利品を探したり、ストーリーとは無関係な出来事に遭遇したりと、探索の余白が設けられている。

貯めたアクションポイントはスキルやヒントに使えるため、探索の効率を上げるだけでなく、攻略面でも有利に働く。寄り道がそのままキャラクターの成長や進行の助けになる設計が、プレイヤーの探索意欲を後押ししている印象だ。

今回は先行プレイということで物語序盤の博物館までをプレイしてのインプレッションとなるが、本作はコミカルさと不穏さのギャップ、探索と成長が結びついたシステムによって、印象深いプレイ体験をもたらしてくれるものだった。かわいくも奇妙な古墳少年の冒険は、果たして立派な古墳としての完成にたどり着くのか、それとも思いもよらぬ結末を迎えるのか——。

こふんは生きている ―マホロヴァ・クラブの死体さがし―』は、PC(Steam)にて2025年9月10日より配信中だ。


基本情報 こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー
開発 CAVYHOUSE
販売 PLAYISM
配信日 2025年9月10日
言語 日本語有り
価格 1,400円(Steam

ライター:朝比奈 編集:LayerQ

この記事で紹介されているゲーム

わすれなオルガン

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くちなしアンプル

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こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー

カジュアル

アドベンチャー

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くちなしアンプル

『くちなしアンプル』はダンジョン探索にクリッカーゲームのプレイ感を掛け合わせた、「ダンジョン農地化ローグライト」ゲームです。



『わすれなオルガン』や『マヨナカ・ガラン』を制作したCAVYHOUSEが贈る、


キャラクターはもちろん、ダンジョン自体を育てることで、
アイテムが大豊作!魔法陣が大量発生!になります。

繰り返しダンジョンに潜ることで自分に有利なダンジョンに作り変える(農地化)ことができ、
攻略効率がどんどん高まり、さらなる農地化を進められるという
ダンジョン探索にクリッカーゲームのプレイ感を掛け合わせた独特なローグライトゲームです。



キャラとダンジョンの育成を楽しむゲームシステムを支えるのは、
常に鉱物的な光沢を散りばめた綺羅びやかなアートに彩られたゲームの画面。
錬金術や驚異の部屋(ヴァンダー・カンマー)がモチーフ
華やかで妖しげな世界観を楽しむことができます。

プレイヤーは主人公の錬金術師イレーヌ・モルガンとなり、
自ら購入した格安中古ダンジョンの整備と探検を行いながら、
そこで遭遇した奇怪な殺人事件の謎を解き明かすことになるでしょう。







ゲームは、ダンジョン探索→アイテム取得→攻略準備→ダンジョン探索……というサイクルで進みます。
攻略準備段階では、アイテム使用によりダンジョンの育成や新しいスキルの習得を行い、
より深い階層の探索やボス攻略に備えましょう。




ダンジョンはファームレベルとマジックレベルがあり、
ファームレベルを上げることで入手アイテムが増加。
マジックレベルを上げることで主人公に良い効果がかかる魔法陣が増加します。

そしてレベルを最大まで上げると「農地化」が可能に。
その階はアイテムが多いどころか敵も出ない、完全に主人公に都合の良い楽園になります


習得できるスキルは、攻撃や回復に加えて
属性強化や便利なアイテム操作など100種類以上。
スキルを覚えることで探索中のプレイスタイルにも変化が生じ、
常に新鮮な感覚でダンジョン探索を楽しむことができます


準備と探索を繰り返すことで、キャラとダンジョンの成長と
高度な探索プレイを楽しんで下さい。






新米錬金術師のイレーヌは、ある日錬金術師の通販ショップ「メルクリ」で
格安中古ダンジョンを見つけました。
母親を亡くした悲しみを振り切り独り立ちしてお店を構えたいと思っていたイレーヌ。
開店資金を稼ぐため一念発起してダンジョンを購入しました。



しかし、そこは格安物件の悲しさ。
錬金術用のアイテムを収集しにダンジョンに潜ると、中には野生の敵が繁殖していました。
イレーヌは仕方なく敵を駆除しながらよりダンジョンの奥深くに進みますが、
そこには人形のような双子と、奇怪な男の死体が待っていました。

そう。『事故ダンジョン殺人事件』の幕が開けたのです……。





この物語は、別ゲーム「わすれなオルガン」の10年前のお話です。

メインストーリーはお互い独立しているためどちらから先に遊んでも
楽しめるようになっていますが、キャラクターや世界観が共通しているため
両方とも遊ぶとより楽しめる要素をいくつか用意しています。