「ミーム」と一緒に世界樹を育てよう。育成×探索×拠点づくりを楽しむ『はらぺこミーム』ブースレポート【東京ゲームダンジョン9】

朝比奈 / Asahina

2025/09/14

2025年8月3日に、東京・浜松町にて開催された「東京ゲームダンジョン9」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

東京ゲームダンジョン 9 ► 2025年8月3日(日)、東京・浜松町で都内最大級のインディゲーム展示会を開催!
「東京ゲームダンジョン」は個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲーム(インディゲーム)の展示会です。手頃な出展料と充実した設備で、気軽に作品を出展・試遊できるイベントを目指しています。主催者も個人でゲームを作っているインディ開発者です。みんなで国内のインディゲームを盛り上げましょう!

世界樹のもとで暮らす「ミーム」との物語

はらぺこミーム』は、食いしん坊な生き物「ミーム」と共に拠点を発展させ、世界樹を育てていく育成×探索×拠点づくり要素を持ったシミュレーションアドベンチャーゲームだ。

本作は、日本のゲーム開発スタジオ"株式会社ドリコム"と"株式会社E-ONE"が共同で開発。原案を手掛けるのは『ちびロボ!』や『moon』で知られる西健一氏、世界観/アートデザインは『がんばれ森川君2号』や『アストロノーカ』を生み出した森川幸人氏が担当している。

物語の舞台は一冊の絵本。世界樹のふもとに暮らす「ミーム」のお話は、本来ならばとても悲しい結末を迎えてしまう。そこでプレイヤーは絵本の世界に干渉し、ミームを"おてつだい"しながら物語をハッピーエンドへ導いていくことになる。

Steam:はらぺこミーム
世界樹のもとに暮らす食いしん坊ないきもの「ミーム」は、なんと滅亡の危機に!ミームと一緒に世界樹を冒険して拠点を発展させて、ミームの暮らしをハッピーにしましょう!

今回、会場で実際にプレイして確認できた主軸の要素は「探索」と「拠点づくり」のサイクルだ。最初は何もない世界から始まるが、探索でシンプルな操作によって素材を集め、拠点へ持ち帰り、そこで施設を建設していく。

そして、施設には「ミームのおうち」や「愛の巣」、農業や資源関連のものなど幅広い種類がそろっている。今回の試遊で確認できた範囲では、整えていくほどにミームたちの暮らしは少しずつ豊かになり、拠点には賑わいが増していった。その変化に達成感を覚える場面もあり、やがて発展した拠点は探索の範囲を押し広げ、新しい資源や発見へとつながっていく。

また、もうひとつ大きな軸となるのが""。特別なごちそうを囲むとミームたちの喜びの光があふれ、それが世界樹を育てる力となり、新しい探索エリアが開放され、冒険の舞台はさらに広がっていくこととなる。

一方で、今回の試遊ではミームの日常の一端も確認できた。食べたり休んだりする姿はどことなく愛嬌が感じられ、自然と見守りたくなる魅力がある。そうした仕草の積み重ねがリラックスした印象を与えてくれた。

さらに、成長によってスキルを覚えたり姿が変化したりする要素も示されていた。ミーム同士を組み合わせる「カップリング」では新しい種類が誕生する仕組みもあり、お気に入りのミームを育てながら次はどんな姿に変わるのかを確かめたくなる気持ちにさせてくれるのだ。

プレイできたのは短い時間だったが、拠点の発展が世界樹の成長につながり、やがてミームの暮らしが広がっていく流れを実感できた。

さらに遊んでいるうちに「次はどんな施設を建てよう」「どんなミームが生まれるだろう」と自然に先を見たくなる気持ちが膨らんでいったが、のんびりした世界観に包まれているため、全体のプレイフィールは穏やかだ。育成・探索・建築がうまく噛み合ったサイクルは心地よく、製品版ではさらに多彩な体験が待っていそうだ。

開発インタビュー:『はらぺこミーム』誕生の裏側

今回の東京ゲームダンジョンでは、株式会社ドリコムの人見 楽氏からお話を伺う機会を得られた。

先述のとおり、本作は滅びかけた世界を復興させることが目的で、ベースとなる絵本はバッドエンドから始まる。しかし、物語が進むにつれてハッピーエンドへと変わり、飛び出す絵本のページが書き換わっていくように展開していく様子が描かれる。

この企画の着想は、『moon』を手掛けた森川幸人氏が「シミュレーションゲームを作りたい」と考えたことが原点。当初は「ミーム」という生き物とAIゲームを軸にしたシンプルな企画だったが、プレイヤーの感情移入を促すギミックとして「バッドエンドの絵本」が導入され、さらに「お腹が空くと暴れる」という要素が加わり、現在の姿へと進化していったという。

ゲームジャンルとしては「シミュレーション、探索、クリエイターの個性が融合した独特なタイトル」であり、なかなか一言で説明するのは難しいとしつつも、「進めば進むほど面白さが増すゲーム」だと自信をのぞかせていた。

プレイボリュームはやり込みを含め20〜30時間程度。広がっていくフィールドの中でミームのスキルや姿を進化させながら探索していくシステムは、まさに"遺伝によって役割が分岐する育成ゲーム"と呼べる内容だ。

「自由に作った」と語られる制作スタイルから生まれた独自の世界観も特徴的で、和風とも洋風ともつかないアートデザインは、好きな人には強く刺さるだろう。実際、今年のBitSummitでは親子連れや女性プレイヤーの姿も多く見られたそうで、幅広い年齢層が楽しめる作品となっているようだ。バトル要素を避け、探索や食料確保に重きを置いたゲームデザインは、バトルゲームとの差別化を目指した挑戦でもある。

はらぺこミーム』は、PC(Steam)・コンソール(Nintendo Switch)にて配信中。現在Steamでは体験版も配信されているので、トレーラーなどからこの不思議な世界観に興味を持ったならば、一度そのプレイフィールを確かめてみてはいかがだろうか。


基本情報 はらぺこミーム
開発 株式会社ドリコム
販売 株式会社ドリコム
配信日 2025年6月19日(Nintendo Switch)
2025年7月31日(Steam)
言語 日本語有り
価格 4,708円(Nintendo Switch
4,708円(Steam

ライター:朝比奈 編集:LayeQ, nawa

この記事で紹介されているゲーム

はらぺこミーム

シミュレーション

日本語対応
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発売日
ジャンル
シミュレーション

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
Steamクラウド
ファミリーシェアリング
部分的コントローラサポート
カスタム音量調整
難易度の調整
サラウンドサウンド
マウスのみのオプション
時間制限付き入力なしでプレイ可能
ストアページリンク

はらぺこミーム

世界樹のもとに暮らす食いしん坊ないきもの「ミーム」は、なんと滅亡の危機に!ミームと一緒に世界樹を冒険して拠点を発展させて、ミームの暮らしをハッピーにしましょう!

ある日あなたは、世界樹のもとに暮らす食いしん坊ないきもの「ミーム」のお話が描かれた絵本に出会いました。しかしその結末は、とても悲しいものでした…

あなたは絵本に干渉して「ミーム」を「おてつだい」してあげることができます。「ミーム」と一緒に物語の結末をハッピーエンドに導きましょう!

ミームのおてつだいをしよう!

世界樹のもとに暮らす、ちょっと食いしん坊で、チャーミングないきもの「ミーム」。

ある日、どんな食べ物もおいしく料理できる「キセキのなべ」が壊れてしまい、ミームは滅亡の危機に!

生き残ったミームたちの「おてつだい」をして、今度こそ豊かなミームの世界を作りましょう!

ミームとは

たべて、ねて、あそぶことが大好きな いきもの

様々な経験を積むことで、新たなスキルを覚えたり、見た目が変わったりします。ミーム同士をカップリングすることで生まれる種類は無限大。お気に入りのミームを見つけましょう!

世界樹を育てよう

ミームたちが特別なごちそうを食べる"宴"を行うことで、喜びの光で満たされて世界樹が成長します。 世界樹を成長させることで、ミームと一緒に探索で行けるところが増え、冒険の範囲が大きく広がります。

ミームの暮らしを良くしよう

ミームが暮らす拠点には「ミームのおうち」や「愛の巣」に加え、資源施設や農業施設、飾り施設など、さまざまな施設を作ることができます。 探索で手に入れた物資を材料に、ミームたちの暮らしをハッピーにしていきましょう!