『セミたちはどう生きるか』は、夏の田舎を舞台にセミの一生を体験する世代交代型ローグライトシミュレーションアクションゲームだ。個人開発者「daimaGAME」が制作を手がけている。
プレイヤーは一匹のセミとなり、限られた寿命の中で探索し、戦い、交配し、そして命をつなぐ。時間とともに減っていく「生命力」が、このゲームのすべてを動かしていく。
本記事では、短命ゆえの焦燥と、命を次に託した時の達成感が魅力の本作を紹介しよう。


戦い、生き残り、樹液を集めて命をつなげ!
本作は、プレイヤーは限られた命の中でセミとなって自由に飛び回り、敵と戦い、交配相手を探す世代交代型ローグライトシミュレーションアクションゲームだ。舞台となる田舎町は、オープンワールドとなっており、神社や家・木や草などが広がっている。そのフィールド内に生息している虫たちが、本作の敵となっており、厳しい環境下で世代を受け継いでいくのが主な目的だ。
戦闘は、シンプルながらも緊張感に満ちており、野生のトンボやカマキリ、蝶や蜂などとの遭遇は命の危機そのものだ。戦闘はシームレスで始まり、レベルが敵の頭上に表示されているため、高レベルの敵だった場合は逃げることもできる。基本的な操作は、移動と攻撃のアクションボタンとなっており、難しい操作はほぼないため、誰でもプレイできるのも魅力の一つだ。戦闘に勝利することで経験値を得ることができ、レベルが上がることで、攻撃力・防御力・回復力などのステータスが上昇していく。
生命力(時間経過で徐々に減っていく)か、HP(戦闘時の体力)が尽きればその命は終わってしまう。しかし、木に止まって収集できる樹液を使用することで交配が可能となり、成功すれば次の世代へと能力を受け継ぐことができるシステムとなっている。

「寿命」と「世代交代」命が尽きる前に、何を残せるか
継承こそが本作の肝となっている。初代では敵わなかった強敵に、世代を重ねてリベンジすることができ、木に止まっている他のセミに近づいて、必要な樹液を所持することで次の世代へと進化&継承を行えるのだ。
また、継承に成功するとDNAポイントを獲得し、それを使用して更に強化することができる。「生命力強化」「スタミナ強化」「新スキルの獲得」「新技の獲得」などにポイントを割り振りすることで、永続的に利用可能なパッシブスキルを取得。スキルや技は、羽化時に設定することができ、こういったシステムによって、交配に成功すればするほど最強のセミに近づいていき、プレイヤーの好きなビルド構成も実現可能となっている。
しかし、戦闘での敗戦・生命力が無くなるといったように、継承に失敗してしまうと初めから育てなければならないため、継承の準備やタイミングもプレイヤーにとっては重要な要素だ。


ボスを討ち、最強の虫へと成り上がれ
オープンワールドを探索していると、金の木が各地にあり、トンボやカブトムシなど数種類のボスがいる。そのボスを倒すことで、装備できるスキルの数が増えたり、望遠鏡のように遠くまで見渡せる操作が可能になったりなど、新しいシステムも追加されていく。

筆者は本作を3時間ほどプレイしたが、その間にステータス強化やスキル、ボスの討伐などは、ほぼ終えてしまったため、ボリュームに関しては少し物足りなさを感じた。しかし、バトルや探索・進化していく過程などは、非常に楽しめたあっという間の3時間だった。もし今後、追加のDLCやアップデートがあれば、より楽しめる作品になると感じた。
のどかながらも、生存競争が激しい世界…。限られた寿命の中で何を残し、何を継承していくのか…セミという存在を通して、限りある時間の中にどんな意味を見出すか──その答えはプレイヤーの選択に委ねられている。もし、生きるというテーマをゲームで味わいたいなら、セミたちの短くも濃い人生を、ぜひ本作で体験してほしい。
| 基本情報 | セミたちはどう生きるか |
|---|---|
| 開発 | daimaGAME |
| 販売 | daimaGAME |
| 配信日 | 2025年9月30日 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 1200円(Steam) |
ライター:セン星人 編集:LayerQ






