2026年1月18日に、東京都・秋葉原 UDX Galleryにて開催された「DREAMSCAPE#4」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。


謎のペットを世話して虹色のうんちを集めよう
『Project PET』(仮)は、未知の生き物の世話をするアルバイトをしながら虹色のうんちを80個集める育成シミュレーションホラーゲームだ。開発は、NERDY PENGUINが手掛ける。
プレイヤーは、ペットを飼育するアルバイトを任される。未知のペットに毎日エサを与えて体調を「けんさ」し、その体調にあった適切な「しょち」をしなければいけないのだという。育てたペットの虹色のうんちを13日間で80個集めるのが本作の目的だ。今回は、初出展となった本作の試遊版をプレイさせていただいた。

はじめに、アルバイトの同意書を渡される。この同意書によると、この仕事は13日間ペットの世話をして虹色うんちを80個集めるというものだ。まず、うんちを拾うために毎日エサをやる。次に、このペットは病気にかかりやすいので、毎日ペットの様子を調べて「いじょう」があったら正しい「しょち」をしなければならないのだという。
また、80個の虹色うんちを集めて郵送すると、「すてきなおかえし」をゲットできるらしい。ひらがなで書かれた「いじょう」と「しょち」などが所々に不穏な空気を漂わせる。極めつけが、同意書のラストの「なにがあっても、会社はかんけいありません」という一文だ。何事もなく80個のうんちを集められたらいいのだが…。

不穏な空気を感じつつも、署名をしてアルバイトがスタート。プレイヤーの目の前に現れたペットは、体が水色で顔はペールオレンジ色の謎の生き物だった。ぱっちりとした大きい目と斜めに垂れ下がった耳が特徴的で、ファービーやグレムリンに似た愛らしさと不気味さも感じられる。ベロア生地のような毛並みも美しい。
ペットに与えるエサには3種類ある。1つ目のエサは、フツウの実だ。文字通り、この実を与えた場合の翌日のうんちは標準的な量となる。2つ目のエサはグルグルの実で、うんちの量は増えるが、病気にかかる確率が上がる。3つ目のエサはカチカチの実で、うんちの量は減るが病気にかかる確率が下がる。この中から1つを選び、1日1回与えて、ペットの様子を観察しよう。変化がないように見えたら、そのまま翌日まで時間を進める。
筆者は、まずフツウの実を与えてみた。ペットの様子を観察してみたが、特に変化しているように見えなかったのでなにもせずに1日目を終了した。筆者の選択は正しかったようで、問題なく2日目がスタートした。早速、辺りにちらばっている虹色うんちを集める。


2日目、筆者はうんちの量が増えるが、病気のリスクも高まるグルグルの実をあげてみた。ペットを観察したところ、特に変化があるようには見えなかったので、そのまま1日を終えた。
だが、どうやら処置を間違えてしまっていたようだ。「ぬちゃ!」と音が聞こえてくるようなゆっくりとした不気味な様子で外皮を脱ぎ、ペールオレンジ色をした四足歩行の第二形態へと変化してしまった。筆者は思わず、「やば! キモ!」と大声を出してしまった。



そのままお世話を続けていると、筆者はまた処置を間違えてしまった。すると、ほのぼのとした飼育ケージの画面は一転。ケージは壊され、ペットの血液と思われる紫色の液体でめちゃくちゃになっていた。飼育に夢中になってすっかり忘れていたが、今回のイベントはホラーゲーム限定のイベントだった。本作もホラーゲームなのだ!
紫色の血液を辿って建物の廊下をゆっくり進んでいく。何が起こるか分からない恐怖で、足取りも自然と重くなる。しばらく進んだ先の部屋の中を探索していると、後ろからモンスターと化したペットが飛びかかってきたところで試遊版が終了。筆者はまた思わず「やばっ!」と声を上げてしまった。この最後のペットのビジュアルは、ぜひ製品版を遊んで確認してほしい。
なお、製品版では、このモンスターと化したペットとプレイヤーの同居生活がはじまるのだそう。アルバイトの同意書にサインした手前、このペットを倒すことも逃げることもできない。とにかくペットにエサを与えて虹色うんちを集め続けなければならない。


DREAMSCAPEに出展したくて急いで開発した
『Project PET』(仮)を手掛けたNERDY PENGUINのリーダーHAYATOSKIE氏にお話を伺った。本作は、前作の『Time for Bed』に続く2作目で、前作同様ゲーム&レベルデザインはHAYATOSKIE氏、プログラミングはDAMEGANE氏が担当され、新たにキャラクターデザインをginji64g/うめむらぎん氏が担当されている。
今作では、前作以上にキャラクターを作り込みたいという思いがあり、新たにデザイナーに入ってもらったという。実際に複数の候補の中から身近な人にアンケートを取ってデザインを決定したとのことだ。
DREAMSCAPEへの出展は、2024年9月に開催されたDREAMSCAPE#2に続く2回目となる。前回出展時にとても楽しかったので今回もぜひ出展したくて、今作を急ピッチで開発したという。

本作では、「恐怖の存在を倒さずにずっと一緒にいないといけない」「気味の悪いキャラクターを見続けなければならない」という逃げ場のない恐怖を体験してほしいとのこと。実はこの発想は、HAYATOSKIE氏の実体験が元になっているそうだ。ある日、HAYATOSKIE氏は、自宅の部屋でゴキブリを見つけた。倒そうとしたが、そのゴキブリが押し入れに入り込んで見失ってしまったのだそう。自分の部屋でゴキブリを見失い、その姿は見えないけれど確実に同じ空間に存在している…。そのときに感じた「対峙しつづけなければならない恐怖」をゲームとして形にしようと思ったのだそうだ。
さらに、本作のもう1つの特徴は、愛する存在が恐怖を生むという点だ。前作では、お母さんが恐怖の象徴として描かれていたが、今作の恐怖の対象はペットだ。どちらも日常から連続する恐怖が描かれている。
実際に遊んでみると、序盤のペットは若干不気味な雰囲気もあるが、とにかく愛らしい。エサを選んで体調をチェックし、どの処置が正しいか、どのエサをやろうか悩む。そうこうしているうちに、いつのまにかペットの育成に夢中になってしまう。
だからこそ、ペットがモンスターと化したときの落差はとてつもなく大きかった。あんなに大事に世話をしていた存在が、奇妙な姿となって襲ってくるなんて…。筆者自身、エサやりに没頭していた矢先に、紫色の液体が飛び散る空っぽのケージを見て、「あ、私ホラーゲームをプレイしてたんだった」と我に返ったほどである。この絶妙な緩急の効かせ方が本作の魅力だと感じた。
そんな『Project PET』(仮)の発売時期は未定。Steamページは鋭意準備中とのこと。NERDY PENGUINのXアカウントで今後の開発情報は発表されるそうなので、気になる方はアカウントをフォローしておこう。また、前作の『Time for Bed』は昨年10月にアップデートしたばかりなので、こちらも気になる方はチェックしてほしい。
| 基本情報 | Project PET(仮) |
|---|---|
| 開発 | NERDY PENGUIN |
| 販売 | NERDY PENGUIN |
| 配信日 | 未定 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定 |
ライター:ばんじーよこすか 編集:LayerQ











