卵になってコロコロと大冒険! 高難易度ながらさまざまな楽しみかたを備えた卵転がしプラットフォーム・アクション『Egging On』プレイレポート

しわしわ

2026/04/29

Egging On』は、卵を転がして足場を登っていく、シンプルかつ高難易度なプラットフォーム・アクションゲームだ。物理演算に基づいた挙動をする卵を慎重に操作し、険しい道のりを乗り越えていこう。ポーランドに拠点を置くEgoboundsが開発を手がけ、Alibi GamesおよびIndieArkがパブリッシングを担当している。

LOST EGG』フォロワーにあたる作品で、ステージ制ではなく、オープンなフィールド上を移動し続けていくかたちの本作。卵の着せ替え要素や、先端部分でジャンプすると跳躍力が上がる点などが特徴だ。2026年4月3日のアップデートでは、イースターエッグを探しだすことで特定の着せ替えをアンロックできる「イースターモード」も追加されている。

今回、Indie Arkよりレビューキーをいただき『Egging On』をプレイしてみたので、その感触をもとに、本作ならではの要素や魅力について紹介していこう。

Steam:Egging On
本物の壊れやすい卵になるという挑戦に立ち向かえ。鶏小屋を抜け出し、ショップやキッチンなど危険な場所で生き延びよう。転がったり、ジャンプしたり、環境を利用して新たな高みに到達しよう。卵の殻を破らないように、転ばないように頑張って。決意を固めれば、自由になれるかもしれない!

高難易度ながら親切な、懐の深い“卵転がし”

本作は『LOST EGG』同様、“卵”であることを活かした独特の操作感がある。上下非対称の楕円形である卵は、思ったように真っ直ぐ進まず蛇行したり、坂道では重力に従い勝手に転がったりと、制御がむずかしい。プレイヤーは、スタート地点となる鶏小屋の屋根をひとまずの目標とし、小屋内から足場を伝って上へ上へと登っていく。

高所から落下すればもちろん卵は割れてしまうが、一時的に生卵の状態になってしまうだけで、ゲームオーバーはない。時間経過ですぐに殻は復活し、最初からではなく落下した地点からやり直せる。落下により卵が割れてしまう高度のラインも高めに設定されている体感で、序盤は特に「失敗したがまだ割れていない」という場面も多く、黙々と取り組み続けることができる。いわゆる鬼畜と呼ばれるほどの難易度ではない印象だ。

さらに、本作にはチェックポイントという救済機能も存在。一度通過していれば、最下層まで落ちてしまってもドローンがチェックポイントまで卵を運搬し復帰させてくれるという、画期的なシステムだ。『LOST EGG』は途中で諦めてしまった、または『Only up!』系のタイトルに手を出したことがないユーザーでも、比較的とっつきやすいのではないだろうか。難易度によってチェックポイントや卵のブレーキ操作を無効化することもできるので、歯ごたえも求めるプレイヤーもじゅうぶんに楽しめるはずだ。

▲チェックポイントは頻繁に存在するわけではなく、決して“ヌルゲー”にはならないので安心だ

また、「120メートル転がった」「3メートル以上の高さから落ちた」など、プレイしていくと自然に解除される実績によって、卵の新たな着せ替えが獲得できる要素も。基本的には卵の色や模様が変化するのみだが、なかには二段ジャンプなど特殊なスキルを持つものもある。それらはカスタム難易度モードでのみ使用することができ、ライト層はもちろん、気晴らしに力を抜いて遊びたいときに試してみるのもおすすめだ。お気に入りの卵を探してゲームを隅から隅まで遊び尽くすのも楽しいだろう。

そのほか、アップデートにて追加された「イースターモード」に設定しておけば隠された卵探しにも挑戦できるなど、さまざまな要素・遊び方が盛り込まれた本作。飽きのこない工夫とプレイが途切れない設計によって、やめどきを見失ってずっと浸ってしまうような魅力を備えている。高難易度ながら懐の広い作品という印象だ。

上達の実感が心地よい、多彩なギミックと絶妙な緩急

操作に慣れるまでは思うように卵をコントロールできず、すぐにコースアウトしてしまう場面が続く。進行方向の判断を誤ったり、視点操作が遅れたり、卵の飛距離を掴みきれなかったり……思うとおりに攻略を進めるのは想像以上にむずかしい。「卵の先端部分でジャンプをすると跳躍力が上がる」というシステムを軸にマップがデザインされていることもあり、まずは卵の向きを意識する操作のコツを掴むことが重要だ。

失敗しながら試行錯誤していくうち少しずつ卵の操作に慣れ、マップの構造を覚え、徐々に前に進みやすくなってくる。何度途中で落下しても、操作が雑になってきても、失敗地点までの復帰は確実にラクになっていく。時間をかけたぶんだけ“慣れと余裕”が生まれてくることを実感できるのだ。

操作に慣れるとそれまで苦戦していた場面も安定してテンポよく進めるようになり、上達を実感できると同時に、穏やかな心地よさも味わえるようになってくる。それを見計らったように多彩なステージギミックが次々と顔を出す展開も、本作の魅力だ。

トランポリンのように卵が大きく跳ねるネットや、ぎこちなく回転する換気扇の羽根など、新たな仕掛けがプレイヤーを翻弄しはじめる。体験に幅が出るだけでなく、新たな操作を求められることで、結果的に難易度も少しずつ上がっていく感覚だ。すいすい進んではあっけなく転げ落ちたり、振り落とされたり、ときには解法が分からず頭をひねって悩んだり……ただコースが複雑になるだけではない、楽しさと両立されたむずかしさが心地よく、慣性のように「もう一回」と挑戦を繰り返してしまう手触りのよさに繋がっている。

つねに張り詰めるような集中力を求められるマップ構成ではなく、肩の力を抜けいて休憩できるポイントが頻繁に用意されている緩急の塩梅などが、本作の“ちょうどよさ”や“心地よさ”に繋がっているように思う。落ちれば悔しく、落胆もするが、ついころころと卵の操作を続けてしまうのだ。そんな穏やかな中毒性のある本作に興味を持った方は、ぜひ卵の大冒険に挑戦してみてほしい。

Egging On』は現在PC(Steam, Microsoft Store), PlayStation 5, Xbox Series X/Sにて発売中で、Epic Games Storeでも配信予定だ。英語・日本語をはじめとする11の言語に対応している。鶏小屋を抜け出した卵がどこへ向かい、どこに辿り着くのか、自身の手で確かめてみよう。


基本情報 Egging On
開発 Egobounds
販売 Alibi Games, IndieArk
配信日 2025年11月7日
言語 日本語有り
価格 1,700円(Steam
1,760円(PlayStation 5
1,750円(Xbox Series X/S)※Game Pass対象

ライター:しわしわ 編集:LayerQ

この記事で紹介されているゲーム

Egging On

インディー

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日本語対応

LOST EGG

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Egging On

本物の壊れやすい卵になるという挑戦に立ち向かえ。鶏小屋を抜け出し、ショップやキッチンなど危険な場所で生き延びよう。転がったり、ジャンプしたり、環境を利用して新たな高みに到達しよう。卵の殻を破らないように、転ばないように頑張って。決意を固めれば、自由になれるかもしれない!

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ゲームについて

ひたすら空へと近づいていく、過酷で困難な旅。そして、狂気へ転がり落ちていく――。頼れるのは壊れやすい殻と、ぬるぬるした黄身だけ。たったひとつの卵を、新たな高みへ導けるでしょうか? 

エッグセレントな卵

あなたは卵です――そのぐらつきや転がり方、ひび割れをすべて体感することとなります。ひねりの効いた難関クライミングステージを進みながら、卵物理の極意をマスターしましょう。ジャンプは、転がりのタイミングとうまくシンクロさせて、先っぽで最大ジャンプ!もしジャンプをミスすると、底まで転げ落ちて黄身がこぼれてしまうかも。 

エッグセントリックな大冒険

卵をテーマにしたさまざまな場所や、丁寧に作り込まれたステージを探索しましょう。各エリアにはインタラクティブな仕掛けが満載。新しい挑戦や独特な場所が待ち受けています――チェーンソーや怒った雄鶏たちも登場!あなたが頂上に到達するのを、すべてのものが応援してくれるわけではないのです……

いつも「キミ」らしく

シンプルな卵のままで満足?デコレーション用の殻をアンロックして、スタイリッシュに世界を転がりましょう。ジャンプのたびに、隠された秘密が明らかになるかもしれません。また、旅の途中でスタンプを集めると報酬をゲットすることができます――ただし、落ちてしまうとすべてを失う可能性も!卵をカスタマイズして自分だけの個性をアピールし、農場で一番おしゃれな卵を目指しましょう!