見えない脅威を光で捉え、施設からの脱出を目指すホラーADV『結晶姫のラビリンス』ブースレポート【TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026】

朝比奈 / Asahina

2026/04/06

2026年3月20日~21日に、東京都・高円寺の未来をつくる杉並サイエンスラボ IMAGINUSにて開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026(以下、TIGS2026)」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026
インディーゲームのための新たなオフラインイベント『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026』(トーキョーインディーゲームサミット2026)が、2026年3月20日(金)21日(土)にIMAGINUSで開催決定!

角から放たれる光を頼りに、少女は脱出の道を探る

結晶姫のラビリンス』は、極秘プロジェクトの実験体である囚われの少女が研究施設からの脱出を目指す、探索とパズル要素を融合したホラーアドベンチャーゲームだ。インディーゲーム開発スタジオ"move the hearts"こと、夢咲健志氏が手掛ける。

プレイヤーは頭部に結晶のような角を持つ少女ヒヨとなり、その角から放たれる光で"見えざる敵"の姿を暴き、施設に隠された極秘プロジェクトの闇を紐解きながら脱出を目指していく。

Steam:結晶姫のラビリンス
結晶姫のラビリンスは「”見えざる者”を探知して迷宮を脱出する」ホラーアドベンチャーです。

クリーチャーの習性を利用して道を切り拓く

物語の舞台は、とある研究施設。施設内で実験体として管理下に置かれていた少女ヒヨだったが、彼女の母親代わりともいえる研究員スペラの決死の行動により、施設から一人逃がされることになる。

しかし、その混乱の中で引き起こされた爆発により、彼女の乗ったエレベーターは施設下層の「実験エリア」へと落ちてしまう。右も左もわからぬ中で、一連の事態に巻き込まれたという新任の警備兵カーファと出会い、二人は共に施設からの脱出を目指していく――というのが本作のストーリーだ。

ゲームは全部で7つのレベルで構成されており、各レベルには「A」「B」「C」からなる3つのステージが用意されている。これらを突破することが「実験エリア」の目的であるためか、攻略することで次なるレベルへの扉がアンロックされたり、ストーリー上の新たなイベントが発生する個室に入れるようになったりする。また、そこかしこに残された研究資料やメモから、断片的に研究の真相に迫っていくことも物語に深みを与えてくれるだろう。

迷路状のステージには本作最大の特徴である「姿の見えないクリーチャー」が息を潜めており、そのまま接触すれば一撃で即死してしまう。――そこで鍵となるのがヒヨが持つ探知能力。彼女の頭部に生えた角から放たれる鋭い光は周囲を円状に照らし出し、わずかな間だけ見えざるものの姿をあらわにするのだ。

ただし、光は最大3回までの使用制限があり、再使用にはクールタイムが必要となる。闇雲に光を放てば、肝心な場面で敵の位置を把握できずにリトライを余儀なくされるだろう。この限られた回数の中で、いかに効率よく光を放って周囲を把握していくかというところに攻略の鍵がある。

クリーチャーはさまざまな習性を備えており、例えばあるクリーチャーはこちらの姿に気づくと前方へ真っ直ぐ突き進み、壁ごと押し進めてステージ構造を変化させてしまう。ともすれば道を遮られてしまうが、これを逆手に取ることにで出口までのルートを開拓するといったパズル的な攻略が求められるわけだ。ただ迷路を手探りで進むだけではないところに本作の面白さがある。

各ステージの入口では、カーファから攻略のヒントをもらうことが可能。ただし、1度目と2度目は本当にヒントの範疇だが、3度目には画像付きで具体的な攻略ルートまで教えてくれるという親切設計。ユーザビリティとしてはひとつの配慮と言えるが、本作の主軸となるパズル要素の根幹に関わるため、詰み防止の最後の手段としておきたい。

筆者は2024年5月に開催された「東京ゲームダンジョン5」でも本作を試遊しているが、その際はこうしたステージ攻略を中心に体験できるものだった。今回再び手に取ってみて、ストーリー描写がより細やかになり、物語の輪郭が鮮明になったことで解像度が着実に高まっていることが実感できたという印象だ。

開発者インタビュー:「見えないもの」をテーマに据え、システムと物語をリンクさせる

今回会場ブースで開発者の夢咲氏にお話を伺ったところ、今作はすでに開発4年目を迎えており、現在はラストステージに取り組んでいる段階だそうだ。これが一段落すればひとまずベータ版が完成するとのことで、開発はいよいよ大詰めといったところだろうか。

夢咲氏が重視しているのは、物語とシステム、そしてメカニクスのリンクだ。これまでの展示会でユーザーから得られた「もっと物語を見たい」というフィードバックに応える形で、「見えざる敵」というシンボリックなテーマを軸にストーリーとステージ進行が上手い具合に交わるよう注力しているという。

製品版のボリュームは、先述のとおり全部で7つのレベルに各3つのステージで構成されており、加えて特殊なステージも用意される予定。想定プレイ時間は4~5時間ほどで、物語はプレイヤーの選択によって3種類の結末へと分岐するマルチエンディング方式が採用されている。製品版で描かれる運命の選択がどのような結末をもたらすのか、その完成を楽しみにしておきたい。

結晶姫のラビリンス』は、PC(Steam)にて2026年のリリースに向けて鋭意開発中だ。


基本情報 結晶姫のラビリンス
開発 move the hearts
販売 move the hearts
配信日 2026年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam

ライター:朝比奈 編集:LayerQ

この記事で紹介されているゲーム

結晶姫のラビリンス

インディー

アドベンチャー

日本語対応
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インディー

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シングルプレイヤー
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部分的コントローラサポート
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結晶姫のラビリンス

結晶姫のラビリンスは「”見えざる者”を探知して迷宮を脱出する」ホラーアドベンチャーです。

※ゲームトレーラーや体験版はβ版が完成次第、追加で公開予定です。

概要

結晶姫のラビリンスはシングルプレイのホラーアドベンチャーです。

極秘プロジェクトの闇に迫るスリリングな物語と、

見えないパズルにこだわっており、皆様に新しいゲーム体験を提供します。

物語

研究所の爆発事故により少女ヒヨは地下迷宮に落下してしまう。

脱出を決意するヒヨの前には、世にもおぞましい「見えない何か」が蠢いていた…

特徴

  • 操作:移動+アクションボタン

  • マップ探索:見えざる者の情報や研究所の闇を綴った日記を発見

  • 迷宮ステージ:見えざる者を探知し、襲われずに出口を探すパズル要素

  • マルチエンディング:プレイヤーの会話と選択によって、3つの異なる結末

  • ヘッドホンやコントローラーを使用するとさらに没入感が上昇します。