『雲ぐらしの民』(原題:CLOUD DWELLERS)は、シード値によってランダムに生成される浮遊島を探索しながら拠点を構築していく、ケルト風の2Dコロニーシミュレーションゲームだ。研究を進めながら拠点を発展させ、さまざまなバイオームに足を運び、新たな資源や知識を見つけていこう。
3人組のインディースタジオXinZhiが開発を手がけ、2026年4月17日から早期アクセスを開始している本作。すでに5つのバイオームや100種類以上の建造物、広大な研究ツリーが存在し、ゲームの中枢部分をしっかり楽しむことができる。現在はイージーモードのみの実装となり、ノーマルおよびハードモードについては準備中のようだ。
先日のアップデートで対応言語に日本語が追加されたので、実際にプレイしてみた感触をもとに、本作の特徴と魅力をお伝えしていきたい。

未踏の地を拓く楽しさ。自分のペースで拠点構築
本作の進行は、探索で確保した資源や人手をもとに、拠点を建設・拡充していくという流れが軸になっている。技術ツリーの研究はもちろん、“遺民”であるキャラクターたちのステータス成長・装備などによる育成要素など、さまざまな側面から“発展と管理”を楽しむことができる。
この世界には、未知の生態系やエネルギーがあちこちに存在している。ゲーム開始後、まずは手近な木や池などにインタラクトし、キャラクターに調査をおこなわせよう。完了すると採取できる資源が判明し、採取指示を出せるようになる。集めた資源を作業台などの施設や足場の建設、研究素材などに使用し、拠点の機能を段階的に拡張して発展させていく流れだ。

ワールド上で未到達のエリアは黒い霧に覆われ、先を確認できない仕様。土を盛ってハシゴをかけてと整地をし、キャラクターが進めるよう道を作り上げながら、気の向くまま探索を進めていこう。キャラクターが到達した場所を中心に少しずつ霧が晴れ、周辺の状況を確認できるようになるのが、マッピングのようなわくわくと楽しさを味わうことができる嬉しい演出だ。
探索では未調査の植物や鉱石が見つかるだけでなく、独自の効果を持つ不思議な像や、現状では用途不明なオブジェクト、果ては新たな遺民が眠っているポッドなど、多種多様な収穫を得ることができる。やれることが次々と増えて人手が不足しやすいので、ポッドを見かけたら優先的に調査・解放したいところ。そうして人手を増やし、施設を増やし、さまざまな“不思議”を調査しながら、少しずつ拠点を拡張していく。

キャラクターには空腹度が存在するが、これは作業速度に影響するもので、飢えて死んでしまうといったことは起きないようだ。食糧は採取から手軽かつ豊富に確保でき、今後実装される難易度によっては変化するかもしれないが、消費スピードもゆるやか。本作は飢餓や土地の維持費などやりくりに苦悩する要素がなく、プレイヤー自身の興味を軸に、自分のペースでやりたいことをやりたいときに楽しめる内容となっている。
多くの要素が組み合わさりながらも好きなことに集中できる余地のある点が、本作の特徴であり、魅力であると感じた。

整地と育成をやりこみ効率にこだわる楽しさも
全滅に怯えるようなシビアさはないが、決して易しいだけではなく、悩みどころやこだわり甲斐のある仕上がりとなっている本作。拠点の拡充にあたり、さまざまな要素を組み合わせながら、どうすれば効率よく機能させられるかを考えていくところにも面白さがある。
技術ツリーの研究では新たな施設を次々解放できる一方、開始時の状態では配置可能な空いた土地が少ない。足場の建築・削除によって地形を整えつつ、キャラクターたちが効率よく動けるように施設を配置していこう。

技術ツリーを見ていくと、新たな施設が増えるにつれ、生産物と使用素材が複雑に絡み合ってくるようだ。もちろん、効率を追求せずのんびりと遊ぶことも可能だが、「幽波」と呼ばれる独自エネルギーを用いた作業の自動化要素もあるようで、自動化好きなユーザーには腕の見せどころとなるだろう。各ストレージに収納する素材を個別に選定できる点もありがたい。
また、作業効率を求めるにあたって無視できないのが、キャラクターに設定された各種ステータスだ。採取・生産・建築・研究・供給と、分野ごとのステータスが存在し、作業をこなすほど該当する分野の経験値を得られる。一定水準に達すると初級から中級、高級と作業レベルが上がり、より高難易度の作業もおこなえるようになっていく。

せっかく新たな資源を見つけても作業レベルが足りず誰も調査できない、といったことも起き得るので、キャラクターごとに担当分野をなるべく偏らせるのがおすすめだ。それでも育成が追いつかず作業できないものがある場合は、本棚を活用してステータスを伸ばしていこう。
本棚では学習させたい分野とキャラクターを選択することで、一定量の経験値を獲得させることができる。収録されている本が多いほど効果が上がるので、マップ上で本を見つけた場合は優先的に拾っておきたい。そのほか、キャラクターが作業中に見つけて入手してくれることもある。

このように育成と探索の循環がしっかりと出来上がっており、装備の獲得やそれにともなう施設の建設のため、研究や拠点の構築にも自然と力を入れたくなる。霧の向こうにどんなバイオームや素材が眠っているのか、穏やかな触り心地ながらわくわくを持ち続けられる作品だ。未知と不思議の広がる世界観が、本作の魅力的なプレイフィールをいっそうに引き立てている。
ゲームオーバーがなくのんびり遊べる仕様ながら、探索・拠点構築・育成の要素が絡み合い、しっかりとやりごたえを感じられる仕上がりの本作。ストアページによると、ユーザーからのフィードバックを軸に開発を進めつつ、現段階では2026年後半の正式リリースを計画しているとのこと。気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

| 基本情報 | CLOUD DWELLERS |
|---|---|
| 開発 | XinZhi |
| 販売 | XinZhi |
| 配信日 | 2026年4月17日 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 1,350円(Steam) |
ライター:しわしわ 編集:LayerQ
