2026年5月3日に東京・浜松町にて開催された「東京ゲームダンジョン12」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

身体をすげ替えながらステージ攻略
『Out of Skull』は、ガイコツが自分の頭を投げることでステージを攻略していく横スクロールパズルアクション。イノナカゲームスによって開発が手がけられている。
本作の主人公は、冥界からの脱出を目指すガイコツ。彼はどういう訳か、自分の頭を外して投げることができる。たとえば、離れた場所にある別の身体にめがけて自分の頭を投げると、身体を乗り換えて先へ進むことができる。
また、残された身体はその場に残り続ける。スイッチを押す重しにしたり、飛んでくる炎からの盾代わりにしたりと使い道はさまざま。文字通り「頭を使い」、多彩なギミックに満ちあふれたステージを攻略していこう。
本稿では、「東京ゲームダンジョン12」で遊べた体験版の内容を中心に、ゲームシステムなどをご紹介しよう。


頭だけでなく残された骨も駆使するパズル
本作の主人公となるのは、一体のガイコツ。彼はどうやら、見つけ出した者は生き返ると噂される4輪の花を探すため、冥界を探し回っているようだ。
そんな彼を操作し、一筋縄ではいかないギミックにあふれたステージを攻略していくことが本作の目的。各ステージの終わりには謎のゲートが用意されているので、そこを目指していくことになる。
主人公ができることは、移動とジャンプ、物を持つこと、そして手にした物や自分の頭を投げることだけ。操作は非常にシンプルだ。ただし、自分の頭は適当な場所へ投げても壊れてしまうだけで意味がない。ステージ中に存在する骨の身体にめがけて頭を投げると、そこに頭がくっついて再び動き始めることができるという仕組みだ。

この頭を投げて別の身体にくっつけるという一連の動作が、本作での謎解きのカギとなる。たとえば、通常のジャンプでは届かない足場に頭を投げて移動したり、幅が狭くて通れないような場所へ頭を投げたりと工夫の仕方はさまざま。「身体がある場所以外に頭を投げると壊れてしまう」という仕様のおかげで、なんとなく次の目的地の見当がつくのも遊びやすいつくりだ。
謎解きには頭だけでなく、残されたほうの身体さえも使える。残った身体を重し代わりにしてスイッチを押してもらうといったことも可能で、これを利用して時間差でスイッチを押したり、離れた場所のスイッチを同時に押したりと応用が効く。

やれること自体はシンプルなのだが、ステージ内のギミックはこれらの要素が複雑に絡み合うため、パズルとしての歯応えはしっかりとある。また、クリアとは直接関係しないコレクションアイテムも用意されている。こちらではさらに難易度の高い謎解きが待ち受けており、一筋縄ではいかないだろう。
一方で、ミスしてしまってもその場からすぐにリトライできるのは嬉しいポイント。ステージごとの時間制限なども特に設けられていなかったので、プレイヤーの諦めがつくまで試行錯誤できる。リトライのしやすさや、メインとなる道のりの導線が親切に用意されている点は、パズルゲームに慣れていなくとも遊びやすく感じた。
体験版は全6ステージを遊ぶことができ、筆者は約10分ほどで完走。製品版でどのような仕掛けやパズルが待ち受けているのか、期待が広がる内容となっていた。

クリアできる難易度と歯応えある要素の両立

本作のプランナーを務めるシキガエル氏にお話を伺うことができた。最後にそちらもご紹介しよう。
開発が始まったのはシキガエル氏が学生時代の頃。ネットで開発仲間を募集したところ、偶然にも年代の近いメンバーが集まったそうで、そのまま学生チームとして活動することになったそうだ。チームでの活動は社会人となった今でも継続しており、現在も役割分担して開発に取りかかっていると伺った。
本作のアイデアはチームが組まれる以前より構想していたとのことで、本作と同じく「頭を使う」2Dパズルアクション『ElecHead』からも強い影響を受けたそう。プレイヤーキャラの「頭」そのものを使う特徴をより尖らせる形で再整理し、本作の原案を作り上げていったようだ。

主人公となるガイコツのアイデアも、「頭を外せる」キャラクターといえばガイコツだとすんなり決まったそう。ただ、デザインに関しては、シキガエル氏の独力では専門外ということもあり難しかったとのこと。そんなとき、チームに加わってくれたデザイナーの方が積極的にアイデアを出してくれたそうで、不気味さとかわいさの両立を目指しこだわり抜かれていると語ってくれた。
当初は1ステージ内で画面がスクロールしない、いわゆる1画面のみで完結するコンパクトな形式だったそう。しかし、画面をまたいだほうがギミックに幅を持たせられるという理由で、最終的には現在のスクロール形式へと落ち着いたとのことだ。
また、本作の難易度面について伺ったところ、まずはプレイした方がクリアできることを最優先にしたいとのことだった。そのため、ゲーム自体に分岐がない都合上、ベースとなる難易度は低めに抑えたいそう。

その一方で、パズルアクションに慣れたプレイヤーにも楽しんでもらいたいということで、今回の体験版よりコレクションアイテムの要素を追加したとのことだった。こちらは体験版内でも相応の難易度となっており、筆者は実際ほとんど集めることができていなかった。製品版でも歯応えのある謎解きが楽しめそうだ。
『Out of Skull』は、Steamにて配信予定。本作の原型となったα版は「みんなのゲームパレード」にて公開されているので、作品の手触りが気になる方は一度触れてみてはいかがだろうか。

| 基本情報 | Out of Skull |
|---|---|
| 開発 | イノナカゲームス |
| 販売 | イノナカゲームス |
| 配信日 | 未定 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定(Steam) |
ライター:レイリー 編集:LayerQ



