掘って、強化して、謎を解く。日本の名作ゲームに影響を受けた採掘アクションアドベンチャー『Glintseeker Island』体験版プレイレポート

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Indie Gemは、リリースを控える期待の作品群から、明日を煌めく原石のようなタイトルを発掘し、体験版を元に紹介していくコーナー!


昔懐かしいあたたかなグラフィックが魅力的な『Glintseeker Island』は、ハンマーとツルハシを携え洞窟を探検していく、採掘アクションアドベンチャーゲームだ。洞窟内の敵を倒しつつ採掘に励み、装備やバックパックをアップグレードしながら、さらなるお宝を求めて地下を目指していく。ドイツに拠点を置く3人組のインディースタジオHalf Soup Labsが開発を手がけ、パブリッシングをAssemble Entertainmentが担当している。

本作は、多数の日本のゲームから影響を受け、「あの時に抱いた感情をもう一度形にしたい」という思いから制作されているという。現在Steamで配信されている体験版の内容をもとに、『Glintseeker Island』の魅力や特徴を紹介していこう。

Glintseeker Island
無数の財宝が眠る謎の洞窟へ潜っていく、採掘探索アドベンチャー。装備をアップグレードし、ボスを打ち倒し、島に隠された秘密を解き明かしながら、地下に潜む古代の脅威に立ち向かえ!

掘って、整理して、強化する。心地よい採掘サイクル

本作の象徴的な要素は、『Stardew Valley』や『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』にインスパイアされた、地下洞窟での採掘ゲームだ。毎回自動生成される洞窟内の壁には、一部きらきらと光っている箇所がある。その壁の中にお宝が眠っている合図だ。インタラクトすることで採掘を開始できる。

採掘では、ハンマーやツルハシを使って壁の岩を除き、なるべく多くのアイテムを見つけて掘り出すことが目的だ。岩を削るごとに画面上部のひび割れが広がっていくのだが、これは壁自体の耐久値をあらわしている。ひびが左端まで到達すると壁が崩れ、その時点で採掘が終了してしまうのだ。

ハンマーは広範囲の岩を削れるが壁へのダメージも大きく、ツルハシは範囲こそ狭いものの、壁へのダメージも小さい。『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』や『カセキホリダー』をプレイ済みの方には馴染みあるシステムだろう。なるべく多くアイテムを掘り出すため、ハンマーとツルハシを上手く使い分けていくことが重要となる。

獲得できるアイテムは、道具のアップグレード素材である鉱石や宝石のほか、石版の破片・化石など多岐にわたる。大きさも形状もさまざまなこれらのアイテムは、ただそのままインベントリに入るのではなく、マスの限られたバックパックの中に収納していく仕様だ。掘り出したアイテムをバックにどう配置するか、ひいては何を諦めて置いていくか。採掘後も楽しい悩ましさが味わえる。もちろん、バックパックはアップグレードで拡張可能なので、進めるごとに着実に進歩を感じることができるだろう。

また、洞窟内にはときおり、奇妙な水晶が出現することも。水晶の中には道具をカスタマイズするための精密作業台が眠っており、採掘に成功することで利用可能になる。

この作業台では、通常の採掘で手に入れた宝石類を合成・装着することで、「アイテムが埋まっている場所を確率で教えてくれる」「岩へのダメージ量をアップする」など、さまざまな効果を道具に付与することができる。装着枠と手持ちの宝石、狙いたい効果などを吟味しながら、自身の相棒となるハンマーを作りあげていこう。

▲宝石の装着枠も、ハンマー自体のアップグレードで増やしていくことができる

敵を倒しながら洞窟内を探索し、黙々と採掘を繰り返して、装備やバックパックをアップグレードし、また地下へと潜っていく。このサイクルが非常に心地よく、ついつい何時間も没頭してしまう魅力があった。

採掘の先に広がる、多彩な冒険の楽しさ

地下洞窟を進むと、さまざまな仕掛け謎解きなどもあらわれて、新たな課題としてプレイヤーに立ち塞がる。本作では採掘だけでなく、それらを攻略して進んでいく“アドベンチャーらしい楽しさ”も、並行して味わうことができるのだ。

次の階に進むために必要なアイテムを探したり、スイッチを順番に押して障害物を除いたり……さまざまな内容があるが、特に印象に残っているのは「岩が落下してくる通路」である。大きな岩が天井から落ち続けてくるので、タイミングを見計らって駆け抜ける必要があり、分かりやすいながらスリリングな体験だった。

▲BGMとあいまって、ダンジョン攻略中は程よい緊張感がある

こうした“仕掛けでの遊び・面白さ”は、戦闘にも組み込まれている。体験版のボス戦では、「採掘によってコアを掘り出して攻撃する」というギミックが用意されていた。アクション的な操作難易度は決して高くなく、道具や周囲の状況をどう利用できるかがカギとなる。アドベンチャーらしい攻略を楽しむことができ、この先製品版ではどのようなボス戦が待ち受けているのか、非常に興味をそそられる内容だった。

洞窟外のマップも広く、プレイヤーは町や森などを自由に探索することができる。採掘したアイテムで橋を修復したり、自宅をアップグレードしたりなど、体験版時点で外の世界にも想像以上のボリュームを感じた。町のなかにはもいて、もちろん撫でることができる。息抜きの寄り道で思わぬ発見をすることもあるので、ぜひ色んなところを歩き回ってみてほしい。

▲進む順番を間違えると振り出しに戻ってしまう神殿。どこかにヒントがあるかもしれないが、ついのめりこみ、総当たりで解いてしまった。

採掘に没頭する心地よいサイクルは、どちらかと言えば心が落ち着く、静的な魅力だった。しかし、地下や町の外で出会う新たな景色や体験は、探検のわくわくを思い出させ次への意欲を刺激する、動的な魅力・楽しさをもっている。このどちらにも偏りすぎない緩急が、懐かしさのなかに本作ならではのプレイ体験を生み出していると感じた。採掘好きはもちろん、アドベンチャーゲームを求めているプレイヤー諸氏も、ぜひともチェックしてほしい。

Glintseeker Island』は2027年よりSteamにて発売予定で、日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)などをはじめ10言語に対応予定とのこと。また、体験版でのみ0.1%の確率で出現する、「スープの化石」なるアイテムが存在するそうだ。筆者はまだ掘り当てられていないが、興味のある方はぜひ一緒に挑戦していこう。


基本情報 Glintseeker Island
開発 Half Soup Labs
販売 Assemble Entertainment
配信日 2027年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam

ライター:しわしわ 編集:レイリー

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