

伝説によれば、あらゆる武器を極めた《ウェポンマスター》が存在したという。
彼の手にかかれば、ただの木の枝でさえ人を傷つけ、
一本の鉛筆しか持たずとも、戦場から生還することができた。
彼は武器を「使う」存在ではない。
武器そのものとなり、その価値を極限まで引き出す存在だった。
ある日、記憶を失った一人の少年が、
新たな《ウェポンマスター》を選抜する森へと迷い込む。
理由も告げられぬまま襲いかかる、数多の武器の達人たち。
少年を待ち受ける運命とは——。
あなたは記憶を失った一人の少年。
伴うのは、身体に染みついた武の技と、
あまりにも粗末な武器だけ。
この無限に広がる森には、
凶暴な魔獣だけでなく――
「他の人間」も存在している。
それはまるで、蛊(こ)に閉じ込められた毒虫のよう。
互いに噛み合い、殺し合い、
最後に生き残った者だけが「蠱王」となる。
《ウェポンマスター》では、
「メイン武器」と「サブ武器」を組み合わせた交互攻撃によって
スキルが発動する。
本作では、「スキル操作」を複雑なものにはしない。
たった二つの攻撃ボタンだけで、
無限に広がる攻撃パターンを編み出すことができる。
電光石火のように戦場を駆け抜ける、
最速の流派を作ることもできる。
あるいは、攻撃を受けること自体が反撃となる、
鉄壁の流派を極めることもできる。
それとも――
誰も思いつかなかった流派を生み出すのは、あなただけかもしれない。
真の《ウェポンマスター》だけが、それを見つけ出せる。
そして《ウェポンマスター》をクリアしたとき、
あなたは気づくだろう。
本当のゲームは、そこから始まるということを――。


カイル
目を覚ました時、彼は見知らぬ森の中にいた。
生き延びることができたのは、純粋な生存本能のおかげだった。
性格はまるで軍人のように理性的で、規律を重んじ、やや頑固。
危険に満ちた森に身を置きながらも、
彼の最優先事項は失われた記憶を取り戻すことだった。
異性に対しては強い恐怖と不安を抱いており、
反射的に身をかわし、あらゆる身体的接触を避けてしまう。
それは「臆病さ」ではなく、
畏怖、あるいはPTSDに近い心理状態である。