あたり一面が、"死"に満ちていた
草も木も
蝶も猫も
貧民も
貴族も
聖職者も
ありとあらゆるものが死んでいる
しかし人々は知らない
かつて
魔女は魔女ではなく
かつて
青年は希望を抱き
かつて
良き日々があったことを
今再び物語を語ろう
いかにして夢と希望が潰えていったのかを――
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『ファタモルガーナの館』の根幹に至るエピソードがついに登場。かつては正義感に溢れていた一途な青年が、どのようにしてその手を血に染めていったのか。人の優しさを知った幼い聖女の、幸せな思い出とは……。本編主人公による“介入”がなかった真の歴史が紐解かれる。
メインエピソードの他にも、本編後の一幕を描く「アフターハッピーエンド」や、かつて存在したミシェルの友人との一幕を描いた「アセント・デリ」、短編集「紡がれることもなく、脚光も浴びず、ただ滅びゆく物語に」を収録。
今再び、ファタモルガーナの世界が甦る。