
0時まであと5分。さあ、シンデレラ。魔法から覚める時間だ――。 美しいガラスの街≪透京-トウキョウ-≫。――この街は、呪われている。呪いは透京の住人を街に縛りつけていたが、ガラスを身に着ければ外へと出ることができた。ただし、日付の変わる0時前に街へ戻らなければ体はガラスとなり苦しみと絶望の中、死を迎えることになる――。変わらない日常の中、透京に住む少女は魔法使いに出会う。彼は少女にガラスの靴と呪いを解く方法を与えた。“街の中心にある時計≪審判のアストロラーベ≫の時間を動かせ”と。一方で、6人の男たちにメッセージカードとガラスの靴の片側が届く。誰かの思惑なのか、それとも神様の悪戯か。少女は知らない。呪いに隠された真実もガラスの靴に込められた想いも。そして幾多の涙と運命が重なり合う、美しくも悲しい物語が幕を開けた――。