世界に浸れるような体験を持ったゲームが集う「ヨカゼナイト Yokaze Night -mini-2024.08.23」レーベル参加タイトルの最新情報が公開

朝比奈 / Asahina

2024/08/25

2024/09/14

2024年8月23日、インディーゲームレーベルの"ヨカゼ(Yokaze)"は、同レーベルがサポートするインディーゲームの最新情報を集めた映像番組「ヨカゼナイト Yokaze Night -mini- 2024.08.23」をYouTubeにて公開した。

2021年の初開催から今回で3回目。番組のパーソナリティはこれまでに引き続き、バーチャルシンガーのヰ世界情緒氏が務める。

ヨカゼナイト | ヨカゼ
ヨカゼナイトは、インディーゲームレーベル ヨカゼの映像番組です。 世界のどこにもない、どこかにある世界からのお知らせを、あなたにお届けいたします。

世界に浸れるようなインディーゲームが集う

番組タイトルのとおり、今回のヨカゼナイトは過去2回と比較してミニマムな構成。これまでにリリースされたタイトルの紹介や、開発中のタイトルの情報が届けられたが、新情報としては同レーベルに新たに加わった2タイトルについてのみと控えめな内容となっていた。

ミニ番組の体裁をとったのは、同日からスタートしたヨカゼ初の展覧会「ヨカゼの公園」を形作る一部という側面もあるのかもしれない。

本稿では、本イベント内で披露されたすべてのタイトルをまとめてご紹介しよう。なお、既存タイトルの個別の内容紹介については割愛させていただく。

これまでにリリースされたタイトル

ピギーワン SUPER SPARK

シャミィとユエズの2人のチカラを使いながら迷子の赤ちゃんと一緒に旅する、ハチャメチャでハートフルな大冒険を描いた2D横スクロールアドベンチャーゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』が、新たにレーベルに加わった。

ある日、2人が出会った不思議なチカラを持った赤ちゃん。そんな赤ちゃんをなぜか狙って襲ってくる黒い怪物の追跡から逃れながら、旅の最中で出会う個性豊かなキャラクターたちと協力して、きっとどこかにいる親元へと無事に赤ちゃんを返すためのスリリングな冒険を繰り広げていく。

アニメーターのはなぶし氏と、『アンリアルライフ』を手掛けた個人ゲーム開発者のhako 生活氏がタッグを組んで届ける注目作『ピギーワン SUPER SPARK』は、2025年のリリース予定に向けて鋭意開発中だ。

日本語有り

Steam:ピギーワン SUPER SPARK
PIGGY ONE SUPER SPARKは、シャミィとユエズの2人のチカラを使いながら、迷子の赤ちゃんと一緒に旅するハチャメチャ&ハートフルなアクションゲーム!

ムーンレスムーン

夜になると、彼女は別の世界に迷い込む――。いくつもの世界を生きる少女を描いたテキストアドベンチャーゲーム『ムーンレスムーン』が、新たにレーベルに加わった。

夜になると、ときどき別の世界に迷い込んでしまう少女ヨミチ。月の砂漠、トンネルの中の喫茶店、空に浮かぶ島。現実とは思えない世界を夜な夜な訪れ、居心地の良い時間を過ごしながらも少女は独り言を呟く。自分は本来、昼の世界に生きるべきなのではないか――。これは、そんな彼女が自身の世界を見つめていく物語だ。

ナツノカナタ beyond』や『午前五時にピアノを弾く』を手掛けた
Kazuhide Oka氏が描く物語、世界観をもとに音楽とインディーゲームを制作するプロジェクト「ANMC(アノマチ)」の第一弾である本作は、Steamにて好評発売中だ。

日本語有り

Steam で 15% オフ:ムーンレスムーン
夜になると、彼女は別の世界に迷い込む──「ムーンレスムーン」は、いくつもの世界を生きる少女を描いたテキストアドベンチャーゲームです。

果てのマキナ

文明崩壊後の世界を舞台に記憶を失った少女と幼馴染が紡ぐ、メトロイドヴァニア要素のあるピクセルアートで描かれた2Dアクションゲーム。

目覚めると記憶を失っていた少女マキナは、幼馴染のカミキと共に忘れてしまった思い出を探しに旅に出る。その記憶の先にあるものとは何なのだろうか。投げた先にワープできる移動と攻撃を兼ねたブーメラン状の剣を手に「世界の果て」を旅しよう。

果てのマキナ』は、2025年のリリース予定に向けて鋭意開発中だ。

日本語有り

Steam:果てのマキナ
「じゃあいっちょ空を飛べたら最高じゃね?」 ブーメランワープアクションが織りなすピクセルアートで描かれた「世界の果て」を旅しましょう。
【TIGS2024】ワープ機能を備えたブーメランを手に、失われた記憶を求めて旅をする『果てのマキナ』ブースレポート
『果てのマキナ』は、文明崩壊後の世界を舞台に記憶を失った少女と幼馴染が紡ぐ、ピクセルアートで描かれた2Dアクションゲームだ。日本の個人ゲーム開発者のおづみかん氏が手掛ける。

▲弊誌ではTIGS2024のブースレポートも公開中!

From_.

水に囲まれた世界「水の国」で、郵便屋として人々に手紙を届けることで「想い」を繋げていくアドベンチャーゲーム。ある日主人公が目覚めると"とんでもないもの"が目の前に居た。その日を境に日常が変わっていくのだった。

過去にリリースされたiOS/Android版から拡張されたSteam版では、新たに「大地の国」と「風の国」へと世界が広がっていく。

From_.』は、2025年のリリース予定に向けて鋭意開発中だ。

日本語有り

Steam:From_.
ここは、水に囲まれた世界「水の国」。その国で働く郵便屋さんは、今日も人々に手紙を届けます。ある日を境に、自分についてくる「とんでもないもの」。そして、人々の間で流れる不穏なうわさ。手紙を届けることで繋がるそれぞれの「想い」によって、彼はある事実を知っていくのです。

地下楼

文明が崩壊し、多くの人々が地下避難施設「地下楼」に収容された世界を旅する横スクロールの2Dアクションゲーム。

記憶を失った少年ヨカゼは、同じく記憶喪失のアンドロイドの少女シグモと出会い、自分たちが何者なのかを知るために危険なロボットが徘徊する荒廃した世界へと旅に出る。それは、かつての人々が地上に遺した強い想いの残り香「シネン」をたどって進む旅。

地下楼』は、2025年のリリース予定に向けて鋭意開発中だ。

日本語有り

Steam:地下楼
霊術つかいの少年と、アンドロイドの少女。 記憶を失くした二人が目覚めたのは、危険なロボットたちが徘徊する荒廃した世界。 霊術を使えば、幽体離脱で壁をすり抜け、敵にとりつき自由に操ることができます。 かつての人々が地上に遺した強い想いの残り香、「シネン」をたどって進む旅。

狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼

狐の少女と蛙とが共に、不思議な島を探索する3Dアドベンチャーゲーム。

1人と1匹が辿り着いたのは鳥居や屋台の提灯、ネオンの輝く看板に彩られた島。島に住む不思議な住人たちと会話をしながら、島の秘密を巡って探索を繰り広げよう。その影から潜み出てくる鬼には決して捕まらないように…。

狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は、2025年のリリース予定に向けて鋭意開発中だ。

日本語有り

Steam:狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼
「流れ着いたアダシノ島。闇に包まれるこの島で、狐と蛙が灯す光は、一体どこへ向かうのか——」 狐の少女となって探索する、鳥居や屋台の提灯、ネオンの看板に彩られた島。 その影に潜む不穏な気配は、もう、すぐそばに。

イベント情報:「ヨカゼの公園」Indie Game Label “Yokaze” Exhibition

今回の番組内では触れられていないが、2024年8月23日~9月1日にかけて、渋谷PARCO B1Fのイベントスペース"GALLERY X BY PARCO"にて、同レーベル初の展覧会『「ヨカゼの公園Indie Game Label “Yokaze” Exhibition』が開催されているので、併せてご紹介しよう。

会場では、初公開となる『ピギーワン SUPER SPARK』を含む複数のタイトルを試遊可能な他、ゲームの世界に入り込んだような体験ができる展示物や映像、展覧会オリジナルグッズの販売が行われている。

入場はチケット制。展示/試遊可能なタイトルや、販売されているグッズ一覧を含め、詳細はPARCO ARTの公式サイトをご覧いただきたい。

「ヨカゼの公園」Indie Game Label “Yokaze” Exhibition | GALLERY X BY PARCO | PARCO ART
第24回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞を受賞した『アンリアルライフ』をはじめ、情緒ある世界観を表現したインディーゲームを発信しているレーベル、「ヨカゼ」の初の展覧会。 「ヨ

基本情報 ヨカゼ(Yokaze)
公式YouTubeチャンネル @yo_ka_ze
公式サイト yokazegames.com
公式X @yo_ka_ze

この記事で紹介されているゲーム

Recolit

アドベンチャー

インディー

カジュアル

日本語対応
¥1,650

MINDHACK

早期アクセス

アドベンチャー

インディー

日本語対応
¥1,500

ghostpia シーズンワン

アドベンチャー

日本語対応
¥2,300

OU

アドベンチャー

日本語対応
¥2,400

狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼

インディー

アドベンチャー

日本語対応

午前五時にピアノを弾く

アドベンチャー

インディー

カジュアル

日本語対応

ピギーワン SUPER SPARK

アクション

アドベンチャー

日本語対応

World for Two

アドベンチャー

日本語対応
¥1,420

地下楼

アドベンチャー

アクション

インディー

日本語対応

アンリアルライフ

インディー

アドベンチャー

日本語対応
¥2,050

ムーンレスムーン

アドベンチャー

インディー

日本語対応
¥1,200

ナツノカナタ beyond

アドベンチャー

日本語対応
10%¥1,350

From_.

インディー

アドベンチャー

日本語対応

果てのマキナ

アドベンチャー

アクション

インディー

日本語対応
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発売日2024年6月20日
ジャンル
アドベンチャー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
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ナツノカナタ beyond

──終わってしまった世界の夏、少女はあてのない旅をする。通話を介して終わってしまった世界を共に生きるアドベンチャーゲーム。

「ナツノカナタ beyond」は終末を迎えた世界を旅する少女たちを描いた作品です。

あなたは、偶然見つけた古いコンピュータに導かれて、出会ったことのない少女と通話をします。彼女はナツノ。パンデミックによって崩壊した世界で、一人、行くあてのない旅をしているといいます。

けれどもあなたの知る世界では、パンデミックも社会の崩壊も起こっていない。
彼女のいる世界はどこなのか、どうして通話が繋がるのか──
ナツノの話し相手になって旅を見守るうちに、あなたは終末を迎えた世界の謎に迫っていきます。

【本作の解説】

『ナツノカナタ beyond』は2022年8月にSteamにて無料公開されたノベルゲーム『ナツノカナタ』の完全版です。
ゲームの基本的なデザインはオリジナル版と同じです。プレイヤーはコンピューター越しに『ナツノ』と会話をおこない、ナツノと会話を交わし、彼女と共にストーリーを進めていきます。

『ナツノカナタ beyond』は現在無料で公開されているオリジナル版をベースにコンテンツ充実をはかりました。

・ゲームをあらたにUnityで完全につくりなおしました
ゲームエンジンにUnityを採用することで、よりゲームのプレイ環境が向上しました。例えばオリジナル版は指示を入力するためキーボードの使用が必要でしたが「beyond」ではコントローラに完全対応。指示内容は、よく使うものについてはコマンド選択式で選ぶことができるようになりました。もちろんキーボードを使用して直接入力することも可能です。

・beyondで追加されること
オリジナル版ではアップデートでキャラクター追加やそれにともなうストーリーの追加などコンテンツの充実がおこなわれてきましたが、beyondではさらに一人の新しいキャラクターとそれにともなうストーリーが追加されます。

またBGMも差し替え、挿入歌の実装など、
よりストーリーや世界観に没頭できる要素を加えています。

・新規キャラクター追加(1人)
・新規スチルの追加(複数枚)
・主題歌を担当した椎可が歌う挿入歌の追加
・新規BGMの追加(差し替え/複数曲)

【ゲームプレイ配信について】

ゲームプレイの配信については、ゲーム全編において、自由に行っていただいて構いません。企業所属の場合や配信収益化等も問題ありません。
詳しくは、公式webサイトをご確認ください。

STORY

故郷の東京を離れ、北を目指して一人旅を続ける少女、ナツノ。高校の同級生とは、東京を出るときに離れ離れになった。
両親とはどこかの駅ではぐれた。
電車が動かなくなってからは、一人で歩いて旅を続けた。
旅に行くあてはなく、帰るところはどこにもなかった。

世界は、半年前に終わりを迎えていた。
未曾有のパンデミックは、ほんのわずかな時間で、社会を崩壊させた。
感染すると、人は理性を失い、物言わぬ怪物となって人を襲う。
原因となるウイルスも細菌も、ついに明らかにならなかった。
わかっていることは何もない。
それでも目の前にあるものはただただ現実で、
町を歩いても誰にも出会わず、たった一人、旅を続けるしかない。

あなたが偶然話をしたのは、そんな世界を旅する少女だった。
亡くなった祖母の遺品整理で古いコンピュータを見つけたのが、すべてのはじまり。
祖母との思い出を探して、あなたはコンピュータのデータを開いた。
けれどコンピュータから聞こえたのは、知らない少女の声──
ナツノと名乗る少女と、どういうわけか通話が繋がっていた。

もちろん、あなたの住む世界ではパンデミックなんて起きていない。
高校生は誰もいない町なんかを放浪したりせず、夏休みを満喫している。
それでも確かに、ナツノと通話は繋がっていて。
彼女はいったいどこにいるのか。
どうして通話が繋がるのか。
わからないことだらけだったけれど、
彼女はただ「話し相手になってよ」と、そう言った。


終わってしまった世界を生きる、別の少女たちとの出会いを重ねながら、
あなたは少しずつ、真実に迫っていく──

CHARACTER

ナツノ
「ね。あなたも、一緒に来てくれるでしょ?」
高校二年生の少女。
故郷の東京を離れ、一人で旅をしている。
たった一人で生き延びるたくましさをもっているけれど、
どんなことにも慣れてしまう自分のことがあまり好きではない。

アカネ
「もー。そんな泣かないでよ、ナツノちゃん」
マイペースでつかみどころのない女性。
世界の崩壊前にある理由で集められた人々とともに暮らしている。
この世界を崩壊させたパンデミックについて、
何か思うところがあるようだけれど...

キコ
「わ! ごめんなさい! 違いますっ!」
はぐれてしまった飼い犬を探して、一人旅をする優しい少女。
臆病で引っ込み思案だけれど、
飼い犬のために一人で旅を続ける意志の強さをもっている。

シノ
「こんな状況でもないと、一人旅なんてなかなかできないじゃん?」
偶然見つけた写真の場所を探して旅をする少女。
誰が撮ったのかさえわからない写真に写っている場所を、遊び半分で探している。
明るい笑顔が印象的だけれど、その奥に秘めた思いがあるようで──

STAFF

企画・制作・シナリオ:Kazuhide Oka
キャラクターデザイン:Chiji
オリジナルサウンドトラック:ruichiro