2024年9月26日~29日(一般公開日は28~29日)にかけて、千葉・幕張メッセにて開催された「TOKYO GAME SHOW 2024 - 東京ゲームショウ2024(以下、TGS2024)」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトルを対象としている。


新たな広がりを見せる『Twilight Monk』の世界
『Twilight Monk』は、広大なワールドマップと大小さまざまなダンジョンを探索するメトロイドヴァニア要素のあるアクションRPGだ。アメリカ・カリフォルニア州のゲーム開発スタジオ"Aquatic Moon"が手掛ける。
Aquatic Moonは、これまで『World of Warcraft』『League of Legends』『Diablo 3』などの著名タイトルに、キャラクターデザイナーやコンセプトアーティストとして携わってきたTrent Kaniuga氏が立ち上げたスタジオで、本作は同スタジオがメディアミックス展開する『Twilight Monk』シリーズに連なるゲーム作品となる。


本作は、黄昏の僧と呼ばれるデーモンハンターの末裔である主人公ラジエル・テンザを操り、封印されし太古の破壊者ワールドイーターの復活を目論む、かつての同門である裏切者ノックスの野望を止めるために冒険に発つ、というストーリーだ。
基本的なゲームシステムとしては、ストーリー上の目的を追いかけながら、ワールドマップに点在する街を散策したり、アクションを駆使しながらダンジョンを探索していくというもの。見下ろし型のワールドマップと、横スクロールのダンジョン内部が切り替わる方式となっていて、メリハリのある冒険が楽しめる構造となっている。

危険なモンスターがひしめくダンジョンでは戦闘は避けられず、主人公は「ファントムピラー」と呼ばれる石柱や、爆弾や投擲可能なダガーのようなサブ武器、探索にも有効なダッシュなどのスキルを操って戦いを繰り広げていく。
これは『Hollow Knight』に代表されるような2Dアクションをイメージしてもらえれば良く、奇をてらわない素直なプレイフィールという印象。もちろん、本作ならではの要素も用意されていて、例えばファントムピラーを一時的に高所への足場にするといったことも可能だ。

なお、作中における日本語翻訳の名称はまだ仮称である可能性があることをご留意いただければ幸いだ。
TGS2024の試遊体験版は新たなビルドを実装
筆者は、2024年7月に京都で開催された「BitSummit Drift(ビットサミット ドリフト)」に出展されていた試遊体験版をプレイ済だったのだが、今回のTGS2024では新たなビルドが実装。前回はダンジョン内部のみだったが、ストーリーの導入部が描かれると共に、先述のワールドマップや、拠点となる街も散策することができた。
ワールドマップや街はダンジョン内部と異なり、見下ろし型の俯瞰視点となっていて、より広く周囲を見渡せて行動もしやすい。

特にワールドマップは、各所を繋ぐハブとしての役割を担うものとなり、常にダンジョン内を行き来するタイプの作品とはスタイルが異なる。ワールドマップ上にはシンボルエンカウント方式のモンスターが徘徊していて、接触するとダンジョン内と同様の横スクロールの戦闘ステージ(バトルアリーナ)へと突入するのも新鮮だ。
ただ、ワールドマップ上では主人公の移動速度よりもモンスターのほうが速いため、感知されるとほぼ確定で戦闘へと入ってしまっていた。この点は会場でフィードバックさせていただいたので、今後のブラッシュアップにも期待したい。

もともと日本では展開されていないメディアミックス作品の一翼とはなるが、ゲーム単体として楽しめる作りとなっているようで、イベントを重ねる毎に進化が感じられる本作。
『Twilight Monk』は、日本語をサポートして2025年のリリースを目指して鋭意開発中だ。
基本情報 | Twilight Monk |
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開発 | Aquatic Moon Games |
販売 | GRAVITY GAME ARISE Co., Ltd. |
配信日 | 2025年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |