2025年2月14日、ゲーム開発スタジオ"Studio Koba"は現在開発中の新作『Haneda Girl』の体験版をPC(Steam)にて配信開始した。それと同時に、よりキャッチーさが増した新規トレーラーも公開されている。
昨年9月に開催された「TOKYO GAME SHOW 2024(TGS2024)」にて取材した際には近日中に体験版を公開予定と伺っていたものの、しばらく見送りとなっていた。それが今回、2025年2月25日~3月4日にかけて開催される「Steam Next Fest: February 2025 Edition」への参加に先駆ける形で配信開始となった。


ハネダガールとして脅威に立ち向かおう!
『Haneda Girl』は、生身のキャラクターと搭乗型ロボットを切り替えながら、最も効率的な方法で脅威を排除していくことを目指すスタイリッシュな2Dアクションゲームだ。スペイン・バルセロナのゲーム開発スタジオ"Studio Koba"が手掛ける。
2021年にリリースされたデジタルワールドで伝説のヒーローとなって戦う『Narita Boy』と世界観を同じくする作品で、あの尖りきって刺さる人には深く刺さる、とてもインディーらしい世界に再び飛び込めるものとなっている。

本作のゲームシステムは、主人公のアクションをフル活用して、閉鎖されたステージ内の敵を全滅させることでステージクリアを目指すというもの。前作『Narita Boy』のような地続きの横スクロールアクションではなく、マップ上からステージを選択して突入するショートスタイルなステージクリア型となる。
今回、公開された体験版をあらためてプレイしたが、TGS2024で出展されていたものからブラッシュアップされ、サイバーな雰囲気だがやや落ち着いた印象だったビジュアルが、より派手な雰囲気へとパワーアップ。
また、主人公の少女チチワカバが「ハネダガール」としてゲーム内にダイブし、データ帝国を守るため、テクノ軍隊「ハッカーナウト」と戦っているというストーリーも追加されるなど、着実な進化が感じられる内容となっていた。

先述のとおり、プレイヤーは生身のキャラクターであるハネダガールと、搭乗型ロボットのM.O.T.H.E.Rを切り替えることが可能。
ハネダガールのアクションは、ソードを使った近接攻撃、ジャンプ、地上/空中ダッシュ、壁に張り付いてのウォールジャンプが基本。それに加えて、ゲージ消費でさまざまな物体を破壊可能なスーパーダッシュや、自身を短時間だけ透明化するスキル「ゴーストモード」といったように手段は豊富だが、敵の攻撃に当たれば途端にやられてしまう脆さがある。
一方で搭乗型ロボットM.O.T.H.E.Rは、強力なマシンガンを備え、敵の攻撃をものともせず、壁を破壊して敵ごと吹っ飛ばすようなパワフルな動きが可能だ。しかし、全体的に大味でハネダガールのようにステージ内を自在に動き回るには不便さがある。

そうした、それぞれの特性を利用して如何に効率よくスタイリッシュに攻略できるかを追求するところに本作の面白さがあるというわけだ。筆者の印象では、その試行錯誤にパズル的な要素があると感じられたが、1つ1つのステージがショートで、ミスしても即座にリトライが可能ということもあってプレイフィールは良好。
プレイヤー自身が操作を習熟していくことで、スタイリッシュさが増していくタイプなので、ぜひ繰り返し挑んでみてはいかがだろうか。

開発チームの若林氏によれば、前作『Narita Boy』はTeam17によるパブリッシングを受けていたが、言ってみれば養子に出した息子のようなもので、立派に育ててもらっている反面そこには一定の制約があった。今作はセルフパブリッシングを選択したことで、開発チーム自身で本作をしっかりと育てていきたいとのことなので、今後のアップデートにも期待が高まるというものだ。
『Haneda Girl』は、PC(Steam)でのリリースを予定して鋭意開発中だ。
基本情報 | Haneda Girl |
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開発 | Studio Koba |
販売 | Studio Koba |
配信日 | 未定 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |