一人前の魔女を目指して空から荷物を届けよう『ミカと魔女の山』コンソール版に合わせ、Steam版もついに日本語サポート

朝比奈 / Asahina

2025/03/17

Mika and The Witch's Mountain(ミカと魔女の山)』は、見習い魔女ミカが空飛ぶ配達員の仕事を通じて成長していく姿を描いた、ミニオープンワールドの3Dアドベンチャーゲームだ。スペインのゲーム開発スタジオ"Chibig Studio"が手掛ける。

本作は、2023年にKickstarterにて開発資金を募るクラウドファンディングを実施し、目標額の€40,000に対して、24,159人の支援者からその約32倍となる€1,300,368(当時の為替レートで約2億円)を獲得。大きな期待を寄せられる形で、2024年8月21日にPC(Steam)でローンチを迎えていた。

しかし、諸般の事情から当初予定されていた日本語を含むアジア圏の言語サポートが延期。日本の支援者にとっては実装が待たれる形となっていたが、この度のアップデートでついに追加された形だ。

Steamで30% OFF:Mika and The Witch’s Mountain
風を使ってほうきで空に舞い上がり、お友だちに荷物を届けます。成人式の冒険では、成人式のアドベンチャーでやる気一杯の魔女の色鮮やかなサンドボックスの世界を探検しましょう!

見習い魔女の成長物語を見届けよう

一人前の魔女になるための試練として、師匠のオラガリ先生から自力でここまで戻って来るよう言いつけられ、ゴーン山の頂上からふもとの町オリラタウンまで落とされてしまった見習い魔女ミカ。

衝撃で荷物を失くし、愛用のほうきも折れてしまうが――彼女はくじけない。ピカピカの新しいほうきを手に入れるお金を稼ぐため、修理した間に合わせのほうきにまたがって空飛ぶ配達員の仕事を始めるのだ。行く先々で個性豊かな住人たちと出会いながら成長していく、ミカの物語を見届けよう。

本作の目的は、オリラタウンの運送業者で働くこととなったミカが、配達員としてお客さんに荷物を届けるというもの。その手段であり、本作の特徴ともなっているのがほうきで空を飛んで荷物を届けることだ。

いつでも自由に空へ飛び立てるが、修理したほうきではあまり高く飛ぶことはできず高度もすぐに下がってしまう。それでも、プレイヤー自身が操作に慣れることで「うまく空を飛べるようになってきた」と実感できるようになっていくところが、飛ぶことを主軸とした本作の魅力だろう。

もちろん、仕事は仕事。配達人として荷物をぶつけず、濡らさず、そして、素早く届ける必要がある。お客さんに喜んでもらい、最高の評価をもらえるように精一杯働いていこう。

既にイメージされている方もいらっしゃると思うが、本作はスタジオジブリ作品からインスピレーションを得て制作されており、開発チームとしては特に『魔女の宅急便』に思い入れがあるとのこと。

事実、本作では個性豊かな住人たちとの交流や、思わぬトラブルを通じて半人前の魔女ミカが成長していく姿が描かれていて、不朽の名作への大いなるリスペクトを感じられるのではないだろうか。

また、ゲームメカニクスとしては『A Short Hike』から影響を受けつつ、アートワークは『ゼルダの伝説 風のタクト』のビジュアルを想像させるようなものを目指したことが開発チームより語られている。実際にプレイしていると、確かに彼らが目指したものが感じ取れる。

なお、Kickstarterのプロジェクトページには本作を形作る元となった多数のコンセプトアートや設定資料が公開されているので、興味のある方は併せてご覧いただくとこの世界観をより理解することができるだろう。

コンソール版に合わせてついに日本語サポート

そんな本作だが、2025年3月13日にPikii合同会社より日本国内向けにコンソール版(Nintendo Switch, PlayStation 5)がリリース。そして、事実上それに合わせる形でSteam版にも日本語が実装された。

もともと日本語サポート自体は決定事項としてクラウドファンディングが実施されていたものの、ローンチの約1ヶ月前になってSteamストアページから日本語サポート表記が削除。この事態に、ディレクターのAbraham Cozar氏からは「ローンチ時には日本語をサポートする」と返答があったものの、それが叶うことがないまま当日を迎えたという経緯がある。

Mika and The Witch’s Mountain-Japanese and Chinese languages now available-Steamニュース
Now players from these regions can play Mika and the Witch’s Mountain in their own language.

その後、Cozar氏からあらためて「日本語を含むアジア圏の言語サポートが若干遅れているが近日中に実装予定」との連絡を受け、待つこと約半年余り。この度ようやく、コンソール版のリリースと共に実装となったわけだ。この瞬間を待ち望んでいたという支援者の方もいらっしゃるのではないだろうか(ちなみに筆者もその1人だ)。

Mika and The Witch's Mountain(ミカと魔女の山)』は、PC(Steam)、コンソール(Nintendo Switch, PlayStation 5)にて配信中。なお、Nintendo Switchのみとなるがパッケージ版もリリースされている。


基本情報 Mika and The Witch's Mountain(ミカと魔女の山)
開発 Chibig, Nukefist
販売 Chibig
Pikii合同会社 / コンソール版
配信日 2024年8月21日 / 日本語有り
2025年3月13日 / コンソール版
定価 2,300円(Steam
2,980円(Nintendo Switch
2,980円(PlayStation 5

この記事で紹介されているゲーム

A Short Hike

アドベンチャー

インディー

日本語対応
45%¥451

Mika and The Witch's Mountain

アドベンチャー

スポーツ

シミュレーション

RPG

インディー

アクション

カジュアル

早期アクセス

日本語対応
30%¥1,610
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発売日2019年7月30日
ジャンル
アドベンチャー
インディー

カテゴリ
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A Short Hike

穏やかな山腹の風景が広がる、ホークピーク州立公園。ハイキングをしたり、山に登ったり、風に乗って空を飛んだりしながら、山頂を目指そう。

ずっと忘れられないひと夏の冒険
穏やかで温かい出会いにあふれるアドベンチャーゲーム


『A Short Hike』は、心温まる出会いと忘れられない冒険を体験するアドベンチャーゲームだ。

都会に住む鳥の少女「クレア」が、親戚のおばさんに連れてこられて「ホークピーク州立公園」を訪れたある夏のこと。

自然に囲まれた島の中で、クレアは携帯の電波が入る場所を求めて「ホークピーク」の山頂を目指すことに…。

そのハイキングの途中でちょっとだけ変わった動物たちと出会いながら、クレアが山頂で目にする素敵な何かを一緒に体験しよう!

<ゲームの特徴>
◆不思議な動物たちとの出会い
 ハイキングの途中で見かけた動物たちとお話ししてみよう!
 釣りを教えてもらったり、新しいスポーツに挑戦したり…
 今まで経験できなかったことがきっと素敵な思い出になっていく。
 それと、困っている動物を助けてあげれば何かお礼がもらえるかも?

◆風を感じながら島を自由に探索しよう
 クレアは羽を大きく広げてグライド(滑空)することができる!
 さらに、体を軽くしてくれる「黄金の羽」を見つければ、
 もっといろいろな場所へと飛び回ることができるように。
 島に隠されたちょっとした秘密も探してみよう。

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