パズル感覚でスタイリッシュさを追求! 試行錯誤が楽しいレトロフューチャーな2Dアクション『Haneda Girl』プレイレポート

朝比奈 / Asahina

2025/05/27

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

Haneda Girl』は、生身のキャラクターと搭乗型ロボットを切り替えながら、スタイリッシュに脅威を排除していく2Dアクションゲームだ。スペイン・バルセロナのゲーム開発スタジオ"Studio Koba"が手掛ける。

毎日のようにアーケード筐体で『ハネダガール』をプレイする少女"千地若葉(チチワカバ)"は、史上最高の凄腕プレイヤーとして開発者の中村教授にスカウトされた。ゲーム内へとダイブし、彼女自身がハネダガールとなってデータ帝国をテクノ軍団ハッカーノーツの魔の手から守り抜くのだ!

デジタルワールドで伝説のヒーローとなって戦った、前作『Narita Boy』と世界観を同じくし、インディーらしい尖りが刺さる人は刺さるような独特なノリと雰囲気が癖になる本作について紹介しよう。

Steamで10% OFF:Haneda Girl
ハネダガールは、残忍で熱狂的なアクションを備えたアクション プラットフォーマー ゲーム。 プレイ可能な2つのキャラクター間で切り替わるクリーンなステージ。弾丸かスラッシュかはプレイヤーの選択次第。創造力を発揮した様々なアプローチで脅威を倒せ!

キャラとメカを駆使して攻略しよう!

本作のゲームシステムは、2D横スクロールで展開されるステージ攻略型のアクションゲーム。マップのルート上に存在する各セクションへと侵入し、一定の広さを持ったステージ内の敵勢力を手持ちのアクションを駆使して全滅させ、ゴールゲートへと飛び込めばステージクリアだ。

プレイヤーが操作するのは、生身のキャラクターとしての「ハネダガール」と、いつでも呼び出して乗り降り可能な戦闘用ロボット「M.O.T.H.E.R.」。ゲームの仕様上のルールはあるが攻略法に決まりはない。互いに違った特性を持っているので、プレイヤー自身の思考を武器に攻略していこう。

ハネダガールの基本アクションは、ライトセーバーを使った近接攻撃、ジャンプ、地上/空中ダッシュ。壁面に取り付いての上下移動、その体勢からのウォールジャンプ(いわゆる三角飛び)など軽快でアクロバティックな動きが可能。

また、脆い材質の壁などを突き破ることができ、すり抜けざまに攻撃も可能なゲージ消費型の「スーパーダッシュ」。短時間だけ透明になり、敵の感知を無効化できるクールダウン型の「ゴーストモード」といった特殊スキルも用意されている。

しかし、防御力は皆無に等しく敵の攻撃を受ければなんと一発アウト。ただし、それは相手も同様なので、敵の配置を良く見て気づかれることなく華麗に倒していくのだ。

一方で戦闘用ロボット M.O.T.H.E.R.は、強力な武装となるマシンガンを装備していて、離れた位置にいる敵も容易く撃破可能。装甲があるおかげである程度は被弾しても耐えることができ、プッシュアクションで簡単に壁を破壊して敵ごと吹っ飛ばすようなパワフルさが特徴だ。

しかし、図体がデカく重量もあるためか、ハネダガールのような小回りがきかず、高い位置には登れなかったり、狭い空間には物理的に入れなかったりもする。どちらのキャラクターで進んだほうが有利なのかを良く考え、シーンに応じて使い分けていくとスムーズに進行できるだろう。

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▲実際にはここにイケてるテクノサウンドが流れている

攻略法はプレイヤー次第

このようにそれぞれのキャラクターの特性を理解しつつ、進めれば進めるほど複雑さと難易度が増していくステージを、トライアル&エラーで挑んでいくところに面白さがあるというゲームだ。

先述のとおり、基本的にはハネダガールの状態で攻撃を受けると即アウトとなり、ステージの最初からリトライとなってしまうので、最初は「どうすればあそこを上手く突破できるだろうか」を考える必要がある。

正直に言ってかなりの難易度で歯ごたえが感じられるため、本作でプレイヤーがまず目指すのは、どんな形であれクリアをすること。そして、その次にやり込み的な要素としてスタイリッシュさの追求がある。

ステージクリア時のリザルト画面では、クリアタイムやコンボ数、ゴーストモードの使用有無などに応じてスコアが算出されていく。つまり、どれだげ上手く動けたかで評価が決まるというわけだ。プレイヤーとしての腕が成熟したその時こそが、真の「ハネダガール」となれるのかもしれない。

Haneda Girl』は、PC(Steam)にて2025年5月23日より配信中。

冒頭でお伝えしたとおり、前作『Narita Boy』と同じ世界観で描かれているため、両作品をプレイすることでより楽しめるが、直接的なストーリー上の繋がりはない独立した作品となっているので本作のみ遊んでもまったく問題ない。

映画『トロン(原題: Tron)』を思わせるレトロフューチャーなデザインとテクノサウンドに惹かれた筆者は前作からのファンで、数年ぶりに訪れた新作をプレイできるこの機会を心待ちにしていた。体験すればわかるこの世界に、ぜひあなたもダイブしてみてはいかがだろうか。


基本情報 Haneda Girl
開発 Studio Koba
販売 Studio Koba
配信日 2025年5月23日
言語 日本語有り
定価 1,499円(Steam

この記事で紹介されているゲーム

Narita Boy

インディー

アドベンチャー

日本語対応
¥2,570

Haneda Girl

アクション

インディー

日本語対応
10%¥1,349
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発売日2021年3月30日
ジャンル
アドベンチャー
インディー

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Narita Boy

シンフォニックかつ過激なアクションアドベンチャー!伝説的ピクセルヒーローとして、テクノソードに隠された謎を解き、その剣で堕落穢れたスターリオンに立ち向え!

Accolades


ゲームについて

ストーリー

1980年代を彷彿とさせる世界。時代の天才クリエイターが「Narita One」と呼ばれるテレビゲーム機を創り出す。目玉となるゲームタイトルはその名も『Narita Boy』。


テクノソード を振り回し、どんなゲームにもない冒険が楽しめるパワフルなファンタジー作品と大絶賛。爆発的ヒット作品となった『Narita Boy』は、世界中で飛ぶように売れ、数週間もしないうちに史上最高の売上を記録。

その一方、バイナリコードの内部で、デジタル領域が現実世界とつながってしまった!なんと HIMが復活し、クリエイターの記憶は削除されてしまったのだ。監視プログラム「マザーボード」とそのエージェントたちは、世界を救うため、ナリタボーイ・プロトコルを起動した。

スターリオンが襲来する今、デジタルキングダムにはヒーロー『Narita Boy』が必要だ!

ゲーム

『Narita Boy』でシンフォニックな世界を体験! 過激なアクションアドベンチャーで伝説的ピクセルヒーローが捕らえられ、Digital Kingdom でただのエコーになってしまった。Techno-sword に隠された謎を解き、堕落穢れた Stallions に剣で戦え。世界を救えるのは君だ!


完璧主義のピクセル – これぞ完璧主義者のシャイニングな手本。手描きのアニメーションで息を吹き返した、レトロ時代のビジュアルをお楽しみください。

Digital Kingdom の謎に迫れ – 上下左右に動き回り、このネバーエンディング・ストーリー*で破損したバイナリコード世界の最奥に潜む闇を暴こう。

Trichroma を最大まで強化 – Stallions の脅威を退ける唯一の武器である Techno-sword を装備し、敵のデジタルハートを貫け。この帝国の逆襲をリアルブレードランナーにしてはならない。

ダイ・ハードな敵 – 熱にうなされた悪夢にしか出てこないような敵に立ち向かえ!

ボスにバイトを見せてやれ – 実に過激でクールなボスたちが山ほど登場。ボスを倒すターミネーターとなって、恐ろしいカニ、ドラゴンボット、ブラックレインボーなどに打ち勝て!

逆行時間のサウンド – デジタルキングダム を旅しながら、シンセサイザーの波に呑まれて新鮮な感覚を味わおう。ときどき激しいビートでバック・トゥ・ザ・フューチャーすることも。



*本作には終わりがあります。