自分を古墳だと信じる少年の成長譚! ノスタルジックな3Dアドベンチャー『こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー』ブースレポート【BitSummit the 13th】

ばんじーよこすか

2025/07/27

2025年7月18日~20日に、京都市勧業館みやこめっせにて開催された「BitSummit the 13th Summer of Yokai」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

BitSummit the 13th
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死体を見つけて立派な古墳になろう!

こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー』は、自分を古墳だと信じる少年が、自分の中に入れる死体を探す3Dアドベンチャーゲームだ。開発は、CAVY HOUSEが手掛ける。

プレイヤーが操作するのは、前方後円墳の形をしたこふんくん。ノスタルジックな現代世界を舞台に、自身の体に入れる死体を探して立派な古墳になるのが本作の目的となる。

Steam:こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー
「ぼくの中に入ってくれる死体はありますか?」自分を古墳だと思い込んでいる男の子の、王道ジュブナイルアドベンチャー!主人公のこふんくんを操作して、様々な物や人とインタラクションしてお話が進むADV。探索時に得たポイントでヒントやスキルを獲得し、こふんくんに色んな経験を与えよう!

今回試遊させていただいた体験版は、こふんくんの操作をひととおり体験できるチュートリアル。こふんくんが住んでいるなかよし公園でブランコに座ったり、長いすべり台を滑ったり、てつぼうにぶら下がったりと、さまざまな遊具での遊びを通して、こふんくんの操作方法を学ぶ。一生懸命ブランコをこぐこふんくんの姿を見ていたら、思わず口元がゆるんでしまった。

体験版の最後には、こふんくんと彼のパートナー・ハニワくんの秘密が明かされる。実は、こふんくんは、自分の本当の名前を覚えていない。なぜ公園に住んでいるのか、自分が古墳の形をしているのかもわからないのだという。一方で、ハニワくんの秘密は書道が得意だというなんとも微笑ましいものだった。ちなみに、ハニワくんの書道が得意という設定は、製品版では一切出てこない体験版の独自要素とのことだ。

▲ブランコをこぐこふんくん
▲こふんくんとハニワくん

本作の特徴は、自由度の高い探索とアクションポイントを軸とした成長システムだ。画面左上には、プレイヤーのやることリストが示される。とはいえ、探索の自由度が低いというわけではなく、寄り道も楽しめるとのこと。

公園内の遊具で遊んだり、オブジェクトを調べたりすると、アクションポイントを収集できる。このアクションポイントを使えば、ヒントやスキルを獲得可能だ。

▲左上にやることリスト、右上に獲得ポイントが表示される

ビジュアル面では、カラフルでかわいらしい3Dキャラクターデザインとカートゥーン調の演出が目を引く。特に印象的なのは、ほのぼのとした世界観と「死体さがし」という穏やかでないテーマが対比されている部分だ。

本作の主人公こふんくんは、前方後円墳の姿をしており、緑の草でもふもふしている質感が画面越しに伝わってきそうだ。黒色の細長い手足も愛らしい。ボイスは、鬼頭明里氏が担当している。

一方、こふんくんの死体さがしのパートナー・ハニワくんは、「どきどきだぜ…土器だけに!」と言ったり、鼻の頭に絆創膏を貼っていたりとかなりわんぱくなキャラクターだ。ボイスは貫井柚佳氏が担当している。

平成初期の東北地方をイメージされたノスタルジックな世界観と「死体さがし」という物騒なタイトルの意外な組み合わせが、本作ならではの魅力を生み出している。

▲こふんくん
▲かなりわんぱくなハニワくん

実際に盛岡の街並みを取材して創り上げた世界観

本作を手掛けるCAVY HOUSEは、主にプログラミング・グラフィック・作曲担当の善乃氏と、シナリオ担当のy0s氏の二人組のチーム。これまで、『マヨナカ・ガラン』『くちなしアンプル』など複数のゲームタイトルを手掛けてきたが、本作では、善乃氏が中心となって製作されている。

4年ほど前、こふんくんのキャラクターがメインのゲームを作りたいと考え、本作の開発をスタート。また、平成初期の東北地方を表現するため、実際に盛岡まで取材に行ったそうだ。

『こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー』は、2025年の8月から9月頃の発売を予定。プレイ時間は約3~4時間を想定している。こふんくんの物語が気になる方は、ぜひウィッシュリストに登録を。なお、無料の体験版が公開されているので、併せてチェックしてほしい。

基本情報 こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー
開発 CAVYHOUSE
販売 PLAYISM
配信日 2025年
言語 日本語有り
定価 未定(Steam

この記事で紹介されているゲーム

マヨナカ・ガラン

インディー

アドベンチャー

日本語対応

くちなしアンプル

RPG

アドベンチャー

シミュレーション

インディー

日本語対応

こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー

カジュアル

アドベンチャー

インディー

日本語対応
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発売日
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アドベンチャー
インディー

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マヨナカ・ガラン

「まさか……あなたも」「死人、ですか?」それは奇妙で物悲しい物語。 現実と非現実の混じり合う、切り絵のような美しいグラフィックの中を フルボイス&フル3Dアニメーションで感情豊かに動き回るキャラクターたち。 閉鎖的な村に降臨した「聖人」が呼ぶのは破滅か、救済か。



「まさか……あなたも」「死人、ですか?」
それは奇妙で物悲しい物語。
閉鎖的な村に降臨した「聖人」が呼ぶのは破滅か、救済か。
幻想的なグラフィックと実力派声優陣による演技で綴る、 オカルトホラーノベルゲーム。
「その両目は、どのような結末を望む?」



全てのシーンで、感情豊かに動き、喋るキャラクターたち。
実力派の声優陣により繰り広げられる、臨場感にあふれる会話劇をお楽しみください。





現実と非現実の混じり合う、切り絵のような美しいグラフィック。
二次元とも三次元とも付かない、不思議な世界に迷い込む体験ができます。






過去に迫害されたキリシタンたちが作った大臼村。
外の世界から閉ざされた村では、
独自の怪しげな伝承や儀式を受け継ぐようになっていた。

時代は代わり村人たちは村おこしに乗り出す。
壮麗な聖堂を建築し、歴史や伝承の整理のため、
村長の息子の大臼寿安と聖堂の神父の岡田黒州は、
郷土史家の牧師橘はももるを村に招く。

はももるは村人と接するうちに、度を越した聖人信仰に気づく。
他にも外から来た人間はマレビトとして特別視され、
村の先客である赤い少女が崇拝されていた。
はももるは持ち前の人の良さで村の結束に一役買うが、
それも束の間、村には超然とした白い少女が来訪する。

狂騒の中、はももるはこの村のもう1つの顔を知る。
曰く、この村には歩く死人がいる。
明らかになる陰惨な過去。死に急ぐ生者と満たされる死者。
見えない者たちの紡ぐ物語があなたを待っている。