2025年9月16日、インディーゲームパブリッシングブランド"PLAYISM"(運営:株式会社アクティブゲーミングメディア)は、同社がサポートするインディーゲームの最新情報を集めたオンラインイベント「PLAYISM GAME SHOW 2025.9.16」をYouTubeにて公開した。
今回の放送では、同社がパブリッシングする計12タイトルの最新情報と、9月25日から開催される「東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)」の出展情報が一挙に公開された。本稿では、そのイベントで披露されたすべてのタイトルをまとめて紹介しよう。
なお、掲載内容は執筆時点での情報となる。


炎姫
3Dアクション『炎姫』が今冬に発売されることが発表された。あわせて、TGS2025では試遊出展も予定されている。
本作は、台湾のインディーゲームスタジオ"Crimson Dusk"が手掛けるタイトル。日本アニメの表現を再現したビジュアルと、立体弾幕を避けつつコンボを決める爽快かつ緊迫感あるバトルが特徴。プレイヤーは妖魔を祓う「炎姫」として、感情に囚われた敵と対峙しながら物語を進めていく。

主要キャラクターの日本語キャストも公開され、炎姫役は楠木ともり氏、安役は石見舞菜香氏、亜雅紗役は菱川花菜氏が担当。
TGS2025のPLAYISMブース(Hall8・08-S03)では、チュートリアルからボスバトルまで体験できる特別版が試遊可能。日本語ボイスも実装されており、試遊者には「炎姫のアクリルスタンド」が配布される予定だ。
日本語有り


Mind Diver / マインドダイバー
ミステリーアドベンチャー『Mind Diver / マインドダイバー』が2025年9月28日に発売されることが発表された。あわせて、TGS2025では国内初の試遊出展も予定されている。
本作は、デンマークを拠点とする開発チーム"Indoor Sunglasses"が手掛けるタイトル。プレイヤーは「マインドダイバー」となり、試験的技術「マインドダイブ」で女性リナの意識世界に潜り込み、行方不明事件の真相を探る。欠落した記憶を修復し、プライベートな会話を盗み聞きしながら手掛かりを集め、彼女の記憶の奥に隠された秘密を解き明かしていく。

リナと行方不明の恋人セバスチャンをめぐる悲痛な愛の物語が描かれ、デンマークの俳優によるリアルな演技を3Dスキャンで表現。英語フルボイスによる没入感の高い体験が特徴だ。影響を受けた作品には『Return of the Obra Dinn』『Her Story』などが挙げられ、同作の開発者Lucas Pope氏も「『Mind Diver』は間違いなく人を惹きつける作品」とコメントを寄せている。
プラットフォームはSteam専用で、価格は1,840円。TGS2025のPLAYISMブース(Hall8・08-S03)では試遊特典として「マインドダイブするフローティングペン」が配布される予定だ。
日本語有り


MotionRec
2025年発売予定のパズルアクション『MotionRec』が、TGS2025のPLAYISMブース、および、Selected Indie 80ブースで試遊出展される。
本作は、インディーゲームスタジオ"HANDSUM"が手掛けるタイトル。荒廃した世界を舞台に、プレイヤーは自身の"歩行・ジャンプなどの動き"を記録し、それを再生することで普通なら進めない道を切り開く。高所や途切れた足場も記録した動きを使って突破するパズル要素が特徴で、空中での再生回数には制限があるため、計画的な動きが求められる。

試遊はPLAYISMブース(Hall8・08-S03)、および、Selected Indie 80ブース(E-69)で実施。試遊者にはゲーム内BGMを収録した「オリジナルカセットテープ」が配布される予定だ。
日本語有り


Million Depth
2025年11月12日発売予定の深層墜下アクションストラテジー『Million Depth』が、TGS2025で試遊出展される。
本作は、"Cyber Space Biotope"が手掛けるタイトル。100万階層続く地底世界「ミリオンデプス」を舞台に、少女モマが「キミ」を追い求めて墜ちていく。プレイヤーの選択が未来や別の世界線に波紋を広げ、断片化された真実を拾い集めることで物語の謎を解き明かしていく。
戦闘では時間を止めて思考する技術《ビオトープジャマー》を駆使して敵を突破。パーツを組み合わせて自分だけの武装を作り上げるクラフト要素や、価値が変動する物々交換ショップでの駆け引きなど、戦略的な探索が楽しめる。

現在、1ルートを最後まで遊べる体験版がSteamで配信中。セーブデータは製品版へ引き継ぎ可能で、選択によって分岐するマルチエンディングも収録されている。
試遊はPLAYISMブース(Hall8・08-S03)で実施予定。試遊者には「A3サイズ両面ミニポスター」が配布される予定だ。さらに、9月28日13:00からは会場ステージでテーマソングを歌う凛々咲氏によるミニライブと開発者トークが行われ、YouTubeでの生配信とアーカイブ視聴も可能となる予定だ。
日本語有り


34EVERLAST
2025年発売予定のアクション/アドベンチャー『34EVERLAST』が、TGS2025のPLAYISMブースやHYPER REALブース、SELECTED INDIE 80ブースで試遊出展される予定だ。
本作は、"Kanata Lab"が手掛けるタイトル。「一晩で買って寝る前にクリアしたい」「チュートリアルなしで直感的に遊べる」「ゲームオーバーなし」というゲームデザインが特徴で、プレイヤーの選択によって展開が変わる複数の並行世界を舞台に、アクションとパズル要素が絡み合うステージが十数用意されている。周回プレイで30以上のルート/エンディングが解放される構成となっている。

試遊はPLAYISMブース(Hall8・08-S03)、HYPER REALブース(11-E19)、SELECTED INDIE 80ブース(E-63)で実施。
試遊者には「コミックステッカー」が配布され、裏面にはオリジナル楽曲DL用のQRコードが記載されている。ブースごとに異なるデザインが用意されており、コンプリート要素として楽しめる。
日本語有り


星のハルカ
2026年発売予定のSFジュブナイルアクションRPG『星のハルカ』が、TGS2025で試遊出展される。
本作は、アトリエミミナが手掛けるタイトル。人類が滅亡寸前の遠い未来、主人公ユウキは月の遺跡から送られてくるエネルギーカプセルを補給するスピカ村で暮らしている。ある夜、宇宙船が墜落し、ミーヤという少女と出会ったユウキは、行方不明の父を探すため彼女とともに謎多き宇宙を旅することになる。

試遊はPLAYISMブース(Hall8・08-S03)、および、Selected Indie 80ブース(E-56)で実施予定。
ブースでは、ユウキとミーヤを切り替えて戦うバトルや物語序盤の探索が体験できるほか、登場キャラクターのムクムクを撮影してSNSに投稿するとオリジナルグッズがもらえるキャンペーンも行われるとのことだ。
日本語有り


Dyping Escape
35万回以上プレイされたホラータイピングゲーム『Dyping』の決定版『Dyping Escape』が、2026年に発売されることが発表された。
本作は、"Heaviside Creations"が手掛けるホラータイピングゲーム。プレイヤーは「目玉」から提示される不穏な文章をタイプすることで、現実となった恐怖に直面する。血生臭い言葉を打ち込めば死が訪れゲームオーバーとなるが、切れ端と呼ばれるカードを手に入れれば文章を書き換えて死を回避できる。

『Dyping Escape』では、当初構想されていたローグライク要素を取り除き、タイピングによる恐怖体験をより研ぎ澄ませた内容へと進化。理不尽な死から抜け出す方法を探し、死に満ちたタイピング地獄からの脱出を目指す。
試遊はPLAYISMブース(Hall8・08-S03)で実施予定。試遊者には「キースイッチ型キーホルダー」が配布される予定だ。キーキャップはメカニカルキーボードに装着可能だが、規格によっては装着できない場合があるため注意してほしい。
日本語有り


HEART of CROWN - ハートオブクラウン -
デッキ成長型後継者争いカードゲーム『HEART of CROWN - ハートオブクラウン -』が、2025年12月18日にSteam版フルリリースされ、あわせてNintendo Switch版が発売となることが発表された。
本作は、"illuCalab"が手掛けるデジタルカードゲームで、FLIPFLOPs.が制作・販売するアナログカードゲーム『HEART of CROWN』を原作とするタイトル。崩御した皇帝の後継者として姫を即位させることを競う、最大4人対戦のターン制カードゲームだ。領地から得た資金で新たな領地やアクションカードを購入し、体制を整えてプリンセスを擁立。議員や公爵を味方につけ、継承点20点を獲得すれば戴冠式が執り行われ、勝利となる。
SteamとNintendo Switchのクロスプレイに対応し、ランクマッチやルームマッチも実装。豪華声優陣によるボイス付きシナリオモードも収録され、シングルプレイ・マルチプレイともに楽しめる。

収録カードは基本セットに加え、拡張セット『極東辺境領』『北限の魔女』を収録。Nintendo Switch版はパッケージ版も発売され、初回特典として実際のカードゲームで使用可能なホログラムカード8枚セットが付属する。
試遊はPLAYISMブース(Hall8・08-S03)で実施予定。試遊者には「オリジナル缶バッジ」が配布される予定だ。また、9月27日13:30から同ブースで開催されるステージイベントには、ルルナサイカ役の名塚佳織氏、ベルガモット役の中村温姫氏、フラマリア役の吉田聖子氏、オウカ役の藤本彩花氏が登壇し、キャストによる実況プレイが披露される予定だ。
日本語有り


クロノアーク デラックスエディション
デッキ構築型ローグライクRPG『クロノアーク デラックスエディション』のNintendo Switch版が、2026年1月29日に発売されることが発表された。 あわせて、全国小売店・各ECサイトでパッケージ版の予約受付が開始されている。
本作は、Al Fineが手掛けるタイトル。黒い霧に覆われた世界を元に戻すため、主人公ルシーは仲間とともに調査団を結成し、各地に潜むタイムシェイドを探して時計塔を起動させる旅に出る。最大4人まで仲間をスカウトし、スキルや能力を組み合わせてデッキを編成。全滅すると仲間やスキルが初期化されるため、周回を重ねて自分だけの戦略を楽しめる。

Nintendo Switch版では、Steam版からのアップデートとして文章表記全般が見直され、台詞やUI、チュートリアルがより読みやすく調整された。さらに、これまで配信されたすべてのDLCを収録した完全版となる。
試遊はコナミデジタルエンタテインメントブース(Hall4・4-S02)で実施予定。試遊者には「オリジナルアクリルスタンド」が配布される予定だ。
日本語有り

Cling to Blindness
『7 Days to End with You』『Refind Self: 性格診断ゲーム』のLizadry氏が手掛ける最新作、目隠し必須ホラーゲーム『Cling to Blindness』が2025年のリリース予定であることが発表された。
本作は、画面に何も映らない"音だけでプレイする"ホラーゲーム。プレイヤーは主人公サツキとして村の跡地で儀式に挑み、風鈴の音を頼りに5枚のお札を集めながら、迫りくる“あしおとさん”から逃げ切らなければならない。ジャンプスケアはなく、音と想像力だけで進行する独自の恐怖体験が楽しめる。
一。目隠しは絶対に取らない事
二。あしおとさんに追いつかれない事
三。お札を五枚全て回収する事

登場キャラクターは、主人公サツキを演じる伊瀬茉莉也氏、儀式を導く案内人を演じる三石琴乃氏の2名。2人の声が緊張感を高め、音声のみで展開する物語に没入感を与えている。
試遊はインディーゲームコーナー(Hall10・10-E15)で実施予定。試遊版にもボイスが実装されており、試遊者には「オリジナル目隠し」が配布される予定だ。
日本語有り


グノーシア
2019年6月にPlayStation Vita向けに配信を開始し、さまざまなプラットフォームに展開して多くのファンを魅了してきた一人用人狼ゲーム『グノーシア』が、ついにTVアニメ化。10月11日より放送開始となる。
原作ゲームは、宇宙船内で「グノーシア」と呼ばれる人類の敵を見抜き、仲間と協力して排除していくSF人狼ADV。ループを繰り返しながら、仲間や自分自身の役職、真実を解き明かしていく独特のゲームデザインが特徴だ。

TGS2025では、アニメ放送開始を記念したスペシャルステージを開催。主人公・ユーリ役の安済知佳氏、ジナ役の瀬戸麻沙美氏をゲストに迎え、9月27日(土)15:30〜16:30の1時間、PLAYISMブース(Hall8・08-S03)内ステージにて特別トークが行われる。
アニメの見どころだけでなく、ゲームに関する裏話も語られる予定で、ファン必見のステージイベントとなる。
日本語有り

8番出口 Nintendo Switch 2 Edition
日本の地下通路やリミナルスペース、バックルームにインスパイアされた短編ウォーキングシミュレーター『8番出口』のNintendo Switch 2版が配信中。全世界累計販売本数190万本を突破した本作は、異変を見つけて進むシンプルながら緊張感のあるゲームデザインで知られ、同ジャンルの作品に大きな影響を与えたタイトルだ。
プレイヤーは「異変を見つけたらすぐに引き返す」「異変が見つからなかったら引き返さない」というルールに従い、出口を目指して地下通路を進んでいく。異変を見逃さず進めるかどうかが鍵となる。

TGS2025では、PLAYISMブース(Hall8・08-S03)にて展示が行われる。新たな異変が追加されたNintendo Switch 2 Editionを実際に体験できるほか、各プラットフォームにも順次アップデートが展開予定だ。
日本語有り


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ライター:朝比奈
編集:LayerQ