2025年9月25日(木)~9月28日(日)にかけて、国内最大級のゲームイベントである「東京ゲームショウ2025」が幕張メッセにて開催される。非常に数多くの最新ゲームやデバイスなどに出会える空間となっているが、中でもインディーゲームとして出展されるタイトルは膨大な数だ。
そこで、本稿では執筆時点で未発売の最新インディーゲームの中から、筆者が個人的に選出した30作品を短めの紹介文と共にお伝えしていこう。わかっている範囲でブース番号も記載しているので、現地に参加される方の参考になれば幸いだ。
また、Steamでは東京ゲームショウ2025の特設イベントページがオープンしている。出展される大半のゲームをチェックできたり、デモ版を遊べたりするので現地参加の予定がない方も楽しく見てみよう。

電車アタック
重力を無視する電車でトリックを決めながら、カラフルな日本のディストピアを疾走する3Dアクションゲーム。オーリーやキックフリップなど、スケートボード風のトリックを電車で決めて、ライバルギャングと対戦しながら巨大企業「ミライ堂」の陰謀を打ち砕こう!
日本各地の象徴的なロケーションを舞台に50以上のレベルで用意され、スキル・スピード・スタイルで勝負する爽快なアクションを体験できる。
ブース番号:SI80エリア E-60
Indie Freaksサポートタイトル

史上最高のRPGの終焉:リメイク
90年代にリリースされたものの、失われてしまった架空のJRPGを舞台にしたメタフィクションパズルミステリー。プレイヤーは、そのRPGの最後の1時間をプレイしていくことになる。
3Dピクセルアートで再現された世界と、マニュアルや開発者の解説、アーカイブ映像を通じて、なぜこのゲームが消えてしまったのかという謎を解き明かす。レベル99からスタートし、本編では語られなかった物語の結末を体験しながら、ゲームの存在に関するミステリーを楽しもう。
ブース番号:SI80エリア E-45

ゆんゆん電波シンドローム
引きこもりの少女が電波ソングで正気を失い、SNSでの匿名投稿を通じて世界を「ゆんゆん」で侵食していくリズムアドベンチャーゲーム。
リズムゲームで楽しめる30曲以上の電波ソングと共に、サイコロジカルでキュートな世界観に浸ろう。マルチエンディングシステムも採用。
ブース番号:01-C07

Duskfade
クラシックな3Dアクションゲームファンに向けて開発されたタイトル。永遠の夜に閉じ込められた世界で、主人公が機械のカッコウと共に時計塔に囚われた妹を救出する冒険に出かけよう。
ジャンプやダッシュ、スイング、滑空など多彩なアクションと、スピーディーな戦闘システムが融合。幻想的な森や海の王国、砂漠などさまざまな世界を探索しながら、時間を設計する者たちの秘密に迫る物語を見届けよう。
ブース番号:02-C08
Indie Freaksサポートタイトル

Million Depth
100万階層の地底世界を舞台にした深層墜下アクションストラテジー。少女が"キミ"という人物を追い求めて地底へ墜ちていく物語が展開される。
自分が動きを止めると敵の動きも停止する時間停止能力「ビオトープジャマー」が、戦略的バトルの鍵を握る。パーツを自在に組み合わせて武装をクラフトし、物々交換による商人との駆け引きが楽しめるショップシステムも搭載。世界線が交差する謎多きストーリーも魅力的だ。
ブース番号:08-S03

Drill Keeper ドリルキーパー
ローグライク、デッキ構築、基地防衛の3要素を融合させた戦略的サバイバルゲーム。プレイヤーは英雄ドリルキーパーとして銀河を旅し、惑星の資源を採掘しながら襲来するエイリアンから拠点を守る。
自動生成される採掘現場で掘削を進め、防御施設や罠を配置して敵の侵攻ルートを操作しよう。カードシナジーと掘削戦略を組み合わせ、難攻不落の要塞を築き上げるゲームプレイが特徴的。

Off-Score: A game of songs
オリジナルのフュージョンジャズ楽曲の世界観を探索する音楽パズルゲーム。作曲家のデスクにある謎のレコードプレイヤーを通じて、3つの楽曲それぞれが持つ独自の世界へと飛び込もう。
コピー機社会で生き残ろうとする紙、後悔の記憶に苦しむ象ハンター、視点の変化で広がる宇宙など、音楽と歌詞に深く結びついたゲームプレイが特徴的。ポイント&クリック操作で謎を解き、各楽曲の全編をアンロックしていくアーティスティックなタイトルだ。
ブース番号:SI80エリア E-53

PowerWash Simulator 2
大人気の高圧洗浄シミュレーションゲーム『PowerWash Simulator』の続編。新しいキャンペーンでマッキンガムの謎を解き明かしながら、さまざまなロケーションを清掃していこう。
新しいエリアや仕事に加えて、新たなジョブタイプも登場。電車車両の内部の洗浄から部屋の中の洗浄まで、新しいツールを駆使しながら「やることリスト」に対応しよう。プレイヤーは自分の拠点をカスタマイズでき、フレンドを招待して披露することもできる。リラックスしながら満足感を得られる、ストレス解消に最適な一作。
ブース番号:11-C05

MotionRec
自分の動きを記録・再生して進むユニークなレコードパズルアクション。プレイヤーは歩く・ジャンプするなどの自身の動作を記録し、別の場所で再生することで通常では到達不可能な場所へアクセスできる。
機械に支配された荒廃した世界を舞台に、この独特なシステムを駆使してパズルを解きながら世界の謎を解明していこう。地面を離れた空中での再生回数に制限があり、戦略的な思考が求められる作品。
ブース番号:10-E69

CARIMARA: Beneath the forlorn limbs
声を持たない小さな魔法使いとなり、カードを使って質問を作り出すホラーアドベンチャー。過去に失われし文字の刻まれたカードを通じて世界と対話して記憶を紡ぎ出そう。
振るう剣も争う敵も存在しない代わりに、闇に覆われた館で静かなる恐怖と謎解きがプレイヤーを待ち受けている。
ブース番号:02-C01

NO STRAIGHT ROADS 2
人気リズムアクションアドベンチャー『NO STRAIGHT ROADS』の続編。ロックバンド「バンク・ベッド・ジャンクション」のメイデイとズークが世界ツアーに出発し、グローバル音楽チャートの頂点を目指しながら音楽界の巨匠たちと対決する。
新たに2人の音楽スターがバンドに加わり、それぞれ独自の楽器やアビリティ、戦闘スタイルを持っている。ビニールシティを飛び出し、多様な音楽にインスパイアされた世界を旅しよう。
ブース番号:06-C08

I Saw a Flying Saucer
妻の死を受け入れられない男が、存在するはずのないUFOを探す旅に出るインタラクティブフィクション。レトロなドット絵で描かれるアメリカを舞台に、喪失と向き合う物語を体験する。
ユニークなピクセルアートで描かれる荒野やモーテルの光景が特徴的で、短めのプレイ時間と1つのエンディングによる映画的体験を味わおう。

レジーといとこ+科学者[×2]=この世の終わり!?
重力を自在に操作できる2Dアクションゲーム。1万6000世紀の未来からやって来たレジーとなり、時空を超えた冒険を繰り広げる。
重力の向きを一瞬でひっくり返す「マルチ重力スイッチ」を駆使して、独創的な方法でステージをクリアしていこう。画面分割でフレンドや家族とフルゲームを遊べるモード以外に、1人がレジーを、もう1人が重力を操作するというユニークなローカル協力プレイにも対応している。
ブース番号:SI80エリア E-32

Tournamentris
トーナメント表と落ち物パズルを融合させた新感覚のマージ系パズルゲーム。盤面の下からせり上がる数字パネルを消すため、ブリッジと王冠を落として「トーナメント」を完成させる独特なシステムだ。
同じ数字をブリッジでつなぐと次の数字に変化し、大きなトーナメントほど高得点と長い停止時間を獲得できる。作ったトーナメントの形によって、Orthodox, DanDan, Max, Fullなどの特殊な役が付くことを活かしてハイスコアを目指そう。
ブース番号:11-E57

Demon Tides
オープンワールド3Dアクションゲーム『Demon Turf』の続編。主人公Beebzと仲間たちが広大な海域を探索し、表現豊かなアクションで冒険しよう。
多様な移動システムが特徴的で、プレイヤーは自由な方法でステージを駆け抜けることができる。50種以上護符を集めて能力を変化・強化し、50,000以上の組み合わせができる衣装システムも搭載。他プレイヤーのゴーストとタイムを競ったり、壁にラクガキを残したりして世界中のプレイヤーとのコミュニケーションも楽しめる。

Militsioner
巨大な警官に監視されるというカフカエスクな一人称視点の没入型シミュレーションゲーム。何かしらの罪で逮捕された主人公が、街から脱出を試みる。
住民との関係や気分を管理しながら、物を盗んだり壊したり…さまざまな手段で列車のチケットを手に入れよう。巨大警官の感情にも細心の注意をはらいながら進んでいく独特な脱出ゲームだ。
ブース番号:02-C01

34EVERLAST
忙しく働く大人たち向けに設計された超濃縮アクションアドベンチャーゲーム。プレイヤーは10分程度の短時間でループを完走でき、ゲームオーバーなしで楽しめる。
3つの相互作用する並行世界を舞台に、プレイヤーの発見と選択が複雑に絡み合った謎を解き明かしていく側面も。30通り以上のクリアルートで強力なボスと戦い、周回プレイで真のエンディングに辿り着こう。
ブース番号:10-E63

Constance
絵筆を武器にするアーティストが主人公の手描きの2D探索型アクションゲーム。主人公の衰えゆく精神状態によって作り出された、カラフルだが崩壊しつつある内面世界から脱出しよう。
絵具をベースにしたメカニクスで地面や壁に潜り込み、フローを感じられる移動や戦闘が楽しめる。筆を使った新しいテクニックをアンロックすることで、強大な敵に立ち向かい、複雑なパズルを解きながら先へと進もう。
ブース番号:10-E28

PVKK: Planetenverteidigungskanonenkommandant
独裁政権の防衛バンカーに閉じ込められた大砲操作員となり、惑星外から迫ってくる侵入者から母星を守るシミュレーションゲーム。レトロテックなコックピットでボタンやレバーを操作して、エネルギー管理や敵船のスキャン、脅威分析、射撃軌道計算を行う。
脱出ゲームスタイルのパズルも用意されており、プレイヤーの選択が倫理と忠誠心を試す道徳的ジレンマに直面することも…。『Dome Keeper ドームキーパー』を開発したBippinbitsの最新作。
ブース番号:SI80エリア E-74
Indie Freaksサポートタイトル

バカなポリーは鬼となって
地下世界を舞台にしたストーリー重視のアクションアドベンチャーゲーム。どこまでも不運な少女ポリーが、悪夢のような孤児院から脱出した先に待ち受けていたのは冥界だった。
サイドビューと見下ろし視点が融合したユニークな戦闘システムによる、激しい銃撃戦を繰り広げよう。自由への道を切り開こうとするポリーの成長と選択が、物語の結末を左右する。
ブース番号:11-C18

ボニーベア セイブズ フロッグタイム
カエルの着ぐるみを着たクマが主人公のコミカルなアドベンチャーゲーム。タクティカルなカエル跳びバトル「フロッグタイム」を中心に、奇妙で愉快な世界を冒険しよう。
音楽演奏、ハチの巣への潜入、吸血鬼とそりレースなど多彩なクエストが用意されている。すべての母なる「マザーフロッガー」や、デカいサイズや普通サイズのガイコツの男など、気になるキャラクターたちとの出会いも。英語のフルボイスに対応した物語を楽しもう。
ブース番号:11-E47

Coffee Talk Tokyo
小さなカフェで展開されるノベルアドベンチャー「Coffee Talk」シリーズの最新作。東京を舞台に、人間と妖怪の末裔たちが共存する世界でバリスタとして働く。
ローファイなチルポップサウンドと共に、定年退職したカッパのサラリーマンや死後の生活に戸惑う幽霊など、個性豊かなキャラクターたちの物語に耳を傾けながら飲み物を提供しよう。
ブース番号:10-C12

Stretchmancer
環境を伸縮させて謎を解いていく一人称視点のパズルゲーム。90年代の土曜朝アニメに影響を受けた、ユーモアあふれるコミカルな冒険に飛び込もう。
プレイヤーはストレッチマンサーとなり、ゴムのように部屋や物体を伸び縮みさせながら、宇宙を救うために帝国に立ち向かう。爆発ヘッドバンドやトランポリン、爆弾などのパワフルなテクニックも活用しよう。

脱出ルームシミュレーター2
『脱出ルームシミュレーター』の続編となる一人称視点の脱出パズルゲーム。リアルなグラフィックと物理演算で没入感が向上し、最大8人でのオンライン協力プレイに対応している。
ドラキュラの城や探査宇宙船など新しいテーマの部屋を探索し、複雑なパズルと隠された謎を解き明かそう。ルームエディター2.0で、独自の脱出ルームも作成可能。

Well Dweller
ダークなおとぎ話風のメトロイドヴァニア。マッチ棒を武器にする小鳥となって、邪悪な女王から家族を救う冒険に出よう。ゴシックホラーの雰囲気と、可愛らしいアートスタイルが融合した世界で、魅力的なキャラクターたちと出会いながら進む。
『Islets』『Crypt Custodian(クリプトカストディアン)』を開発したKyle Thompson氏の最新タイトル。
ブース番号:11-C18

Vivid World / ビビッドワールド
『ビビッドナイト』の続編となるパーティ構築型ローグライト。悪魔が支配する「冥界」を舞台に、宝石になったキャラクターを集めてオートバトル形式で戦闘が繰り広げられる。同じ宝石を集めて強化するシステムに加え、新要素「オーブ」によって前作以上の幅広いパーティビルドが楽しめる。
戦闘はオート進行だが、ジェムを使った戦略的なサポートや、宝石の売買によるリソース管理も攻略の鍵となる。
ブース番号:10-C13

エーテルマンサー (Aethermancer)
モンスター育成とローグライク要素を融合させたターン制RPG。死と転生を繰り返す運命のモンスターたちと絆を結び、最大3体のチームで遺跡を探索しよう。モンスターが倒されても「ソウル転生」により、前世の経験を引き継いで強化できる独特のシステムが特徴的。4つの属性を駆使した戦略的バトルと、ダイナミックなスキルシステムで無数のチームビルドが可能となっている。
『Monster Sanctuary』の開発チームmoi rai gamesの最新作。
ブース番号:11-E47

Dyping Escape
タイピングした文章が現実となって襲いかかるホラータイピングゲーム。「私を 殺して ください。」と打てばゲームオーバーになる理不尽な死が待ち受ける。
通常の手段では回避不可能な死を、設定画面を開くなどさまざまな手法で逃れよう。攻略には、ゲームの外側からの破壊と発想が必要とされる。
ブース番号:08-S03

Identifile: Desktop Dungeon
ウイルスに感染したPCの中で「カーソル」となって戦う異色のローグライトアクション。自動生成されるフォルダを探索しながら、容赦なく襲いかかってくるウィルスたちと弾幕系の激しいバトルを繰り広げる。
EXEファイルでのレベルアップや多彩なカーソルタイプを駆使して、立ちはだかるさまざまなウィルスやボスに立ち向かおう。
ブース番号:11-E87

Sonzai
魔法が存在する唯一の町・クモトシを舞台にしたストーリー重視のRPG。ソーシャルリンクシステムと派手なコンボアクション、JRPG要素を融合した一作。
手描きのミニマルなアートスタイルで、存在、個性、そして、「特別である」ことの意味を問う深い物語が描かれる。日中は町を探索し、周囲の人々とつながることで強くなり、夜は境界線が曖昧になった世界で精霊と戦い、隠された文明や伝説を発見しよう。
ブース番号:11-E07

イベント名 | 東京ゲームショウ2025 |
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開催期間 | 2025年9月25日(木)~9月28日(日) |
場所 | 千葉県・幕張メッセ |
公式サイト | https://tgs.cesa.or.jp/jp |
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