ヴァンサバライクとオープンワールドの融合が生む新たな手応え。島を探索する醍醐味と快適さを備えたRPG『Mana Alchemy / マナアルケミー』ブースレポート【TGS2026】

アクションアドベンチャーRPGイベント

2026年9月17日〜20日に、千葉県・幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

TOKYO GAME SHOW 2026|東京ゲームショウ2026
幕張メッセにて9/17(木)-21(月・祝)にて開催!30周年を迎えるTGSの今年のテーマは「史上最長、遊びづくしの5日間」。遊びの量も、熱量もスケールアップして、ゲームを遊びつくすSHOWがはじまります。

すべてを奪われた少女の反逆。最後に選ぶのは「復讐」か、それとも「赦し」か

『Mana Alchemy / マナアルケミー』は、すべてを奪われ闇に葬られた少女マーリンが、無数の魔物が蠢く広大な島「シュダル」を舞台に、さまざまな魔法を駆使して押し寄せる敵の大群をなぎ倒しながら冒険を繰り広げる、ヴァンサバライクのオープンワールドRPGだ。日本のインディーゲーム開発スタジオ"株式会社メタスラ"が手がける。

本作のストーリーは、大魔女ダウェドのもとに生まれた8人の娘のうち、唯一魔法の才能を持たなかった少女マーリンの過酷な運命から始まる。5歳を迎えた夜に見限られ闇へと葬られたが、言葉を話す謎の魔導書「ハーレー」の力で一命を取り留める。その力を借りて魔法を扱えるようになった彼女は、すべてを奪われた理不尽に立ち向かうべく反逆の旅路へ踏み出す。

舞台となるのは、大魔女に支配され魔物が溢れ続ける広大な島「シュダル」。島を巡るマーリンの前に立ちはだかるのは、各地を支配する7人の姉たちだ。激闘の末に彼女たちを討ち倒したとき、プレイヤーに突きつけられるのは「復讐」か「赦し」かという重い選択――。姉たちを生かすか殺すかという決断の積み重ねによって、結末が変化する物語がプレイヤーを待っている。

Mana Alchemy / マナアルケミー
無数の魔物が蠢く島をシームレスに探索する、ヴァンサバライクのオープンワールドRPG。集めた素材を「錬金」して新たな魔法を創り出し、パズルのように魔導書へ配置して自分だけの攻撃パターンを構築せよ。押し寄せる敵の大群をなぎ倒しながら、島を支配する7人の姉たちを狩れ。奥深い魔法ビルドと、倒した姉の生死を決める究極の決断が、このダークファンタジーの結末を分かつ。

単なるフォロワーにとどまらない。パズル感覚の魔法構築とシームレスな世界

本作は『Vampire Survivors』にインスパイアされているが、単純なフォロワータイトルを目指してはいない。押し寄せる敵をなぎ倒す爽快感をベースに据えつつ、広大なオープンワールドの探索やRPGならではの要素を融合させ、これまでにない新しい体験を目指している。

冒険の舞台となる島「シュダル」は、多彩なロケーションがシームレスに広がるオープンワールドだ。プレイヤーは三人称視点のもとで自由にカメラを動かし、自らの足で探索ルートを切り拓きながら、見渡すかぎりの世界の広さを実感できる。大群で押し寄せる魔物との戦闘においても、周囲の地形や状況を的確に把握し、戦略的に立ち回ることができる。

広大なフィールドにはセーブポイントを兼ねた道標「マナクリスタル」が点在しており、離れた地点間の移動を容易にするファストトラベル機能も備わっている。高低差を跳び越えるジャンプアクションや、朝昼晩の移り変わりによって出現モンスターが変化する仕掛けもあるなど、島内を探索する醍醐味と快適さをしっかりと両立している印象だ。

そうした島内の過酷な冒険を支えてくれるのが、キャラクターの育成要素と豊富な魔法の存在だ。押し寄せる魔物の群れを倒してレベルが上がると、基礎ステータスの強化やパッシブスキルの獲得と並んで、新たな魔法を選択式で習得できる。さらに、広大なフィールドで集めた素材や手持ちの術を錬金術で掛け合わせ、未知の魔法を自らの手で創り出せる奥深さも備わっている。

こうして手に入れた魔法は、相棒の魔導書「ハーレー」が備えるグリッド枠へと配置していく。魔法はそれぞれテトリスブロックのような異なるピース形状を持っており、限られたマス目の中にパズル感覚でどう敷き詰めるかを試行錯誤することになる。習得したスキルとのシナジーを意識してセットすることで、自分だけの強力なビルドを構築していく楽しさがある。

熱中から始まった新たな挑戦。手動操作の導入と広がる自由度

本作は、2人組で活動する株式会社メタスラが手掛けている。ブースでお話を伺ったところ、自身も熱中した『Vampire Survivors』をオープンワールドと掛け合わせたらどうなるか――という純粋な探求心から開発が始まったそうだ。オートアタックが主軸のオリジナルとは異なり、魔法発動をボタン式へ変更し、MP管理を取り入れたのも、自らの手で魔法を放つ確かな手応えを重視した結果だという。

一方で、一般的なヴァンサバ作品のように急激な性能インフレが起きるとオープンワールドRPGとしての探索が成り立たないため、成長速度の抑制とゲームバランスの調整が現在の課題だという。さらに高低差を跳ぶジャンプアクションを活かしたアスレチック地形や戦闘への組み込み、時間帯ごとに異なるギミックなど、意欲的な試みも進行中だ。

また、主人公の前に立ちはだかる7人の姉には好きな順番で挑めるようになっていて、そうした部分にもプレイヤーの自由度がある。さらに倒した後の生死の選択が重要で、何人の姉を生かしたかによってラスボス戦の展開が変化するシナリオ分岐を構想しているという。オープンワールドらしい自由な攻略順とプレイヤーの決断が物語の結末を左右する仕掛けだ。

加えて、フィールドに潜むボス級モンスターを討伐すれば周囲が浄化され、魔物が湧かない安全なエリアが広がっていく進行感も味わえる。開発を進めていくうえでキャラクターの操作性といったQoLの向上も図っているそうで、今後は魔法枠を増やして画面を埋め尽くすような派手な戦闘を目指すとのこと。黙々と遊んでしまいそうな手応えがあっただけに、今後の仕上がりが楽しみだ。

『Mana Alchemy / マナアルケミー』は、PC(Steam)にて2027年に配信予定だ。


基本情報 Mana Alchemy / マナアルケミー
開発 株式会社メタスラ
販売 株式会社メタスラ
配信日 2027年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam)

ライター:朝比奈 編集:LayerQ

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