ミクロの世界で感染細胞を取り除け! 倉庫番パズルアドベンチャー『HYNPYTOL(ヒンピトル)』Nintendo Switch版が配信開始!

Masa Kei

2025/01/18

HYNPYTOLヒンピトル)』は、90年代のレトロゲームに影響を受けた、倉庫番パズルのアドベンチャーゲーム。ウイルスが侵入した人体のミクロの世界を舞台に、主人公の「キラーT細胞」が感染細胞を処理していく。

本作はPC版がSteamで2023年9月にリリースされ、新要素を加えたNintendo Switch版が2025年1月16日に配信開始された。PC版もアップデートにより同等の内容になっている。

開発元は韓国を拠点とするインディーゲーム開発スタジオbase0。本作はゲームボーイカラー作品のドット絵やサウンドを意識して制作されており、開発チームにとっては念願叶っての任天堂ゲーム機での発売となる。

筆者は本作の日本語翻訳を担当させていただいた。ひらがな多めのレトロゲーム風のテキストを楽しんでいただけると嬉しい。

HYNPYTOL(ヒンピトル)
任天堂の公式オンラインストア。「HYNPYTOL(ヒンピトル)」ダウンロード版の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。

免疫系の細胞たちを擬人化した冒険物語

細胞たちはゆるくてかわいいキャラクターデザインで、序盤では集まってにぎやかに暮らしている様子も描かれるが、ウイルスにより体内の世界が滅亡に向かい、次第にシリアスな展開となる。新たに「免疫系図鑑」が追加され、キャラクターとストーリーを振り返りやすくなった。

▲免疫系図鑑。外枠の背景は何種類か選べる

手を伸ばして何でもこなすハイタッチアクション

主人公のT細胞は、移動するときも壁やブロックを手でつかんで自分の体を引き寄せるようにして進む。他にも、倉庫番パズルのようにブロックを押したり引いたりするときや、感染した細胞を除去するときに手を使う。手だけで何でも解決していくというのが、本作の独特なゲームデザインだ。

▲手を伸ばしてブロックを動かし、ゴールを目指そう

レトロゲーム愛に満ちたドット絵とサウンド

本作は元ネタが分かる方ならニヤリとしそうなレトロゲームへのオマージュが至る所に隠されている。小部屋に寄り道したり、オプションで壁紙を変更したりして探してみよう。Nintendo Switch版でもゲーム内で「実績」を獲得できるので、実績を集めながら隠し要素を見つけてほしい。

▲何でも吸い込むピンクのキャラがいそうな森

新たに追加された画面効果を設定すると、ブラウン管テレビのような画面効果や、懐かしの携帯ゲーム機のモノトーンカラーを再現できる。相当なこだわりぶりだ。

▲8bitの携帯ゲーム機のようなモノトーンカラー

大学生が結成したチームの挑戦はまだまだ続く

こんなにもレトロゲーム好きなbase0の開発スタッフたちは、リアルタイム世代ではなく、PC版をリリースしたときは大学生だった若者たちである。その後、メンバーはそれぞれの進路に進み、普段はゲームとほぼ関係のない仕事をしながら、同人サークルのようにインディーゲーム開発を続けているという。

base0(ベースゼロ)というスタジオ名は、基盤となるものがなく未経験から出発したという意味だが、独力でNintendo Switch版の移植と販売まで成し遂げた熱意には驚かされる。『Bathysphere』(公式X)という次回作の制作も始めているので、base0の今後に注目したい。

▲人体を巡りながら、さまざまなギミックのパズルに挑戦!

基本情報 HYNPYTOL(ヒンピトル)
開発 base0
販売 base0
配信日 Switch版 2025年1月16日 / 日本語有り
定価 1,700円(Switch
1,700円(Steam

この記事で紹介されているゲーム

HYNPYTOL(ヒンピトル)

インディー

アドベンチャー

アクション

日本語対応
¥1,700
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発売日2023年9月22日
ジャンル
アドベンチャー
アクション
インディー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
Steamクラウド
ファミリーシェアリング
Steamワークショップ
レベル編集可能
ストアページリンク

HYNPYTOL(ヒンピトル)

脅威が迫っている。希望は見えない。それでも進め、キミは白い血球(ヒンピトル)なのだから。

『HYNPYTOL』(ヒンピトル。韓国語で白血球のこと)は、90年代のレトロゲーム風パズルアクションアドベンチャーゲームです。

プレイヤーは選ばれしキラーT細胞となり、樹状細胞の「スジサン」の不親切な案内(?)に従って、崩壊しかけた免疫系を救う旅に出ます。

◆シンプルながらも万能のハイタッチアクション!

険しい道のりを進むキラーTにできるのは「ハイタッチ」のみ!

移動したり会話したりする基本の行動に加え

感染細胞を取り除いて、障害物を押したり引いたり!

すべての動作を「手」だけでやってのけます。

◆90年代のアートスタイルとサウンドのアレンジ

90年代のピクセルアートと音楽に影響を受け、当時の感性を再現。

現代的な感覚を加え、レトロと現代が融合した魅力を追求しました。

隠されたオマージュを見つけて、思い出に浸ってください!

◆ウチとソト、仲間と敵を区別する「免疫」

人体の内部を探検し、免疫系の独創的なメカニズムを体験!

「図鑑」で免疫系の細胞たちの背景を知り、物語を深く楽しめます。

独特のチャレンジ課題もお見逃しなく!何か隠し要素があるかも…?